米IBM、途上国向け「Ubuntu」ネットブック向けのソフトウェアパッケージを発表

 米IBMは9月23日(米国時間)、ネットブック向けソフトウェアパッケージ「IBM Client for Smart Work」で英Canonicalと提携したことを発表した。「Ubuntu」搭載ネットブックで動き、クラウドや仮想化にも対応可能という。まずはアフリカで提供、主として途上国市場を狙う。

 Client for Smart WorkはIBMのクラウド戦略「Smart Work」を土台とし、「Lotus Notes」「Lotus Symphony」「Lotus Sametime」「LotusLive」などで構成される。電子メール、ワープロ、スプレッドシート、ユニファイドコミュニケーション、ソーシャルネットワークなどUbuntuで動くソフトウェアを集めた。柔軟性を特徴とし、LotusLive.comを利用してクラウド経由でのコラボレーションが可能であるほか、パートナー企業である米Virtual Bridgesの「VERDE」システムを利用して、仮想デスクトップでの配信も可能という。

 Ubuntuを搭載したネットブックPCと同ソリューションの組み合わせにより、アフリカなど通常のPCが普及していない地域のデジタルデバイド解消に役立てられるとしている。IBMの試算によると、米Microsoftと比べ50%コストを削減できるという。

英Canonical
http://www.ubuntu.com/

米IBM
http://www.ibm.com/