Linuxディストリビューションの価値は108億ドル
Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは10月22日(米国時間)、Linuxディストリビューションの価値に関するレポートを発表した。米国の2008年の人件費などに基づくと、「Fedora 9」の開発コストは108億ドル、Linuxカーネルそのものは14億ドルと見積もっている。
2002年にDavid A. Wheeler氏が「Red Hat Linux 7.1」の開発コストを調査した際に用いたCOCOMO(COnstructive COst MOdel)などの評価手法を用いて、Fedora 9とLinuxカーネルの開発にかかるコストを割り出した。
それによると、Fedora 9の開発コストは108億ドル。同ディストリビューションは、2億450万行のコードと5547のアプリケーションパッケージを含み、開発工数は約6万人年と見積もっている。2002年の調査では、Red Hat Linux 7.1の開発コストは12億ドルだった。
Linuxカーネルは680万行のコードを持ち、開発工数は7500人年以上、開発コストは14億ドルという。
このようなことから、調査では、コミュニティによる開発は多大な経済価値を生むとまとめている。過去2年で約200社3200人の開発者がLinuxカーネル開発に参加しており、Linuxディストリビューションではこれを上回る開発者が参加したという。
Linux Foundation
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