オープンソースのデータウェアハウス、カナダのベンチャー企業から

 データ分析技術ベンダーのカナダInfobrightは9月15日(カナダ時間)、オープンソースのデータウェアハウスソフトウェア「Infobright Community Edition(ICE)」を発表した。データウェアハウスとしては、初のオープンソースプロジェクトという。エンタープライズ級の機能を特徴とし、既存プロプライエタリ製品に対抗する。

 ICEは容易に導入・利用・管理できるデータウェアハウス。カラムアーキテクチャにより、10対1~40対1という圧縮レベルを実現、分析データウェアハウスに最適としている。500GB~30TBのデータに対応、複雑なクエリへのパフォーマンスなどエンタープライズ機能も備えた。データベースが拡大してもロード時間やパフォーマンスには影響を与えないという。

 Knowledge Grid構造により、チューニングなどの複雑な管理作業を簡素化できるという。また、業界標準のサーバーのサポート、高圧縮による容量の最小化など、ハードウェアインフラコストも抑えられるとしている。「MySQL」を統合、BusinessObjects、Cognosなど主要BIもサポートする。

 Infobrightはオープンソース戦略を進めるに当たり、コミュニティサイトInfobright.orgを開設した。ここでは、ソースコードのダウンロードのほか、オープンソースのデータウェアハウス、ビジネスインテリジェンスなどのプロジェクトを支援していくという。

 ICEのソースコードは、GPLv2の下でInfobight.orgにて公開されている。

カナダInfobright
http://www.infobright.com

Infobright.org
http://www.infobright.org