米Jaspersoft、インメモリ分析が可能なオープンソースBI最新版をリリース

 米Jaspersoftは4月1日(米国時間)、オープンソースBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェアの最新版「Jaspersoft BI Suite Professional 3.5」を発表した。インメモリの分析とSaaS機能を追加するなど、エンタープライズ機能を強化した。

 新機能となるインメモリ分析は、ローカルでデータ分析機能を実行できるツール。ダッシュボードにツールバーを組み込むことで、クライアントPCのWebブラウザでデータ分析が可能となった。リソースの配分やデータ分析実行を最適化できる管理機能も備えた。データウェアハウスやOLAPサーバーなどにクエリを送ることなくローカルでデータ分析が可能となることで、BIユーザーのすそ野を広げられるとしている。

 SaaSでは、マルチテナントアーキテクチャに対応した。サービス事業者は容易にBI機能をホスティング提供できるほか、企業内で独自BI機能を提供できる。マルチテナント管理、シングルサインオン、列と行レベルのセキュリティなどの機能もある。

 このほか、Web 2.0対応のアドホック・レポートビルダー、役割管理画面での検索機能の提供、JasperAnalysis強化、レポートエンジン強化などが加わったほか、クエリ生成とクエリ結果キャッシュの強化など、拡張性も改善されている。

 Linux(RHELとSUSE)とWindowsに対応、無料トライアル版をダウンロードできる。無償コンポーネントは、JasperForge.orgで入手できる。

米Jaspersoft
http://www.jaspersoft.com

JasperForge.org(ベータ版)
http://jasperforge.org