SNSは企業の競争力に大きな影響を与えると米Gartner
調査会社の米Gartnerは7月10日(オーストラリア時間)、企業とSNS利用に関する報告書を発表した。SNSは一般消費者主導で発展しているが、企業の競争力強化に影響を与えることが期待されており、企業はその動向に注意すべきだとアドバイスしている。
2007年10月~12月にかけて18の国や地域で合計約4000人を対象に調査した。回答者のうち、SNSを利用している人は約半分で、「利用しない・定期的に利用しているわけではない」と回答した人も約半分だったという。
SNS利用者のうち、38%がPCからアクセスしており、携帯電話などモバイル端末からの利用は1%以下。「モバイル端末とPCの両方」と回答した人は8%だった。性別は、モバイル端末を利用する人や定期的に利用する人は男性が多く、独身、ティーンエージャーがSNSでもっとも活動的であることがわかったという。
現在、利用者の多くが個人の娯楽目的で利用している状態であり、Gartnerでは、SNSが企業の競争力強化にもたらす潜在性はまだまだ未開拓である、としている。だが、SNSは大企業のマネジメントに大きな可能性があると期待されており、今後重要性が高まることから、Gartnerでは企業に対し、消費者分野で起こっているSNSの動向に着目する必要があること、適切な利用ポリシーの導入などをアドバイスしている。
米Gartner
http://www.gartner.com