日本HP、「データ重複排除技術」搭載のディスクバックアップ製品

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、本社:東京都千代田区)は2008年6月30日、「データ重複排除技術」を搭載したディスクバッックアップ製品を発表した。大規模データセンター向けから中小規模向けまで対応し、データ格納領域を約50分の1に抑えることができるという。

 データ重複排除技術は、以前のバックアップデータと新しいバックアップデータをブロック単位で比較し、重複箇所はコピーしない技術。対象ディレクトリやファイルを全てコピーするフルバックアップや、変更ファイルのみコピーする差分バックアップよりも、小さなブロック単位で変更箇所を認識。より小容量でのバックアップが可能という。

 中小規模向けの「D2D」シリーズは、1Uラックサイズで論理容量最大2.25TBの「HP StorageWorks D2D2500 Backup System」と、2Uラックサイズで最大7.5TBの「HP StorageWorks D2D4000 Backup System」の2製品を用意。価格は、それぞれ81万9000円から、273万円から。8月上旬出荷開始。

 2008年後半には、リモートサイトのディスクデータを低帯域のWAN経由で集約サイトへ自動複製・保存する「遠隔レプリケーション機能」も提供する予定。

 また、中規模SAN環境向け製品「VLS6000」シリーズと、データセンターのバックアップ統合向け製品「VLS12000 Gateway」シリーズには、それぞれオプションとして重複排除機能を提供する。ライセンス価格は、VLS6000用が115万5000円から、8月上旬出荷開始。VLS12000用が69万3000円から、9月上旬出荷開始。【鴨沢 浅葱/Infostand】

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