日本HP、指タッチ操作の新感覚PC発売
「同 IQ500」は、液晶モニタがセットになったデスクトップPCで、22型モニタには光学センサと強化ガラスを採用。モニタに直接指で触れてアプリケーション操作できるのが特徴だ。指操作できるのは、HPが開発した独自ソフト8種類で、Webブラウザやビデオ・音楽ファイルの検索・再生、カレンダー、RSSリーダーなど。それ以外のアプリは、一般的なPCと同様にマウスとキーボードで操作する。
再生したい音楽ファイルに触ると音楽が流れたり、写真に触れた指を動かすと触った部分を拡大・縮小できたりする。モニタに指で書いた文字をデータ化し保存することも可能だ。「具体的な計画はないが、タッチ操作可能な対応アプリを今後拡充したい」(中原和洋・パーソナルシステムズ事業統括マーケティング統括本部商談支援マネージャ)という。
07年秋に発売した前モデル「IQ700」でも同様の操作方法は可能だったが、64ビット版の「Windows Vista HomePremium」を採用したことで、指操作した際の処理速度を向上させ使いやすくした。また、モニタを3インチ大きくしながらも重量を6.4kg軽くし約11.6Kgとするなどし、複数の項目でスペックを上げた。
中原マネージャは、前モデル「IQ700」の販売実績について「期待が高かった商品だけに、計画値には届いていない」と説明。加えて「32ビット版OSだったために操作速度が遅かったことと、本体が重いという課題があった。また、直販だけだったので、消費者に体感してもらう機会をつくれなかったことも原因」と計画に届かなかった理由を語る。
「IQ500」は世界同時発売で、7月18日に販売を始める。従来の「HP ダイレクトプラス」で直販するとともに、家電量販店でも同日に発売する。直販価格はエントリーモデルで13万9860円、店頭価格はオープン。販促施策として、店頭で発売日翌日から実機を展示し体験キャンペーンを開始。7月下旬からはテレビCMを放映する。
※週刊BCN 2008年7月7日付 Vol.1242より転載
日本ヒューレット・パッカード=http://welcome.hp.com/country/jp/ja/
「HP Directplus」=http://www.hp.com/jp/directplus/
「HP TouchSmart PC」=http://h50146.www5.hp.com/products/desktops/personal/touchsmart/
提供:BCN