レッドハット、オープンソースのSOAミドルウェア製品「JBoss Enterprise SOA Platform」
レッドハットは2008年2月28日、統合オープンソースSOAプラットフォーム製品「JBoss Enterprise SOA Platform」を発表した。オープンソースベースで初のSOAによる業務システム構築ミドルウェアとしている。ライセンスは無償で、年額のサブスクリプション方式でサポートを提供する。3月上旬から出荷開始。
従来、別々のミドルウェア製品として提供されてきた「エンタープライズ・サービス・バス(ESB)」「ビジネス・プロセス・マネジメント(BPM)」「ビジネスルールの管理と実行(Rule)」の3つの機能を、アプリケーションサーバとともに一括提供するパッケージ製品。
ESBの「JBoss ESB」は複数サービスを協調・連携動作させSOAの基盤を構築。BPMの「JBoss jBPM」は業務プロセスを制御・自動化し、業務のワークフローを管理。Ruleの「JBoss Rules」は業務の遂行に必要なビジネスルールの定義と管理、実行を行う。各機能がSOA構築に必要かつ十分で、軽量な構造となっているのが特徴。
標準に準拠したオープンソースソフトで構成し、仕様が明確。同社によると、従来のSOA製品は独自仕様でブラックボックス化することが多く、現実的にはオープンな接続性が乏しかったという。
価格は4CPU単位で、テクニカルサポートや製品アップグレード、修正プログラムの提供を含む。年額221万1300円から。1年間にJBoss製品で500顧客の獲得を目指す。
あわせて同日付けで「JBossソリューション センター」を新設した。昨年7月に本社オフィス内で運用開始したテクニカルセンターの設備を共有し、ISV各社にJBoss製品上でのソフトウェア動作検証環境を提供する。【鴨沢 浅葱/Infostand】
レッドハット
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