レッドハット、連携機能を強化したJava EEフレームワーク最新版「JBoss Seam 2.0」

 レッドハット(本社:東京都渋谷区)は2008年8月27日、Java EEアプリケーション開発フレームワークの最新版「JBoss Seam 2.0」を発表した。SOAやWeb 2.0アプリケーションのソフトウェア・コンポーネントをシームレスに連携させ、開発の生産性が大幅に向上するという。

 JBoss Seamは、画面表示などUI部分を受け持つ「JSF(JavaServer Faces)」と、データベース入出力などビジネスロジックを受け持つ「EJB3(Enterprise JavaBeans 3.0)」を直接結合する“のり”の役割を果たす次世代フレームワーク製品。オープンソースコミュニティで開発が進められており、レッドハットは、動作検証して製品版を提供している。

 新版では、「JBoss Enterprise Application Platform」に加え、SOAベースシステムのサービス統合基盤「JBoss Enterprise SOA Platform」に含まれる「JBoss jBPM」「JBoss Rules」「Hibernate」の各種コンポーネントとの連携に対応。Ajaxコンポーネント「RichFaces3.1」との連携も完全にサポートした。

 また、Webサービスとの連携機能を新たに実装。Webサービスクライアントと「JBoss Seam」コンポーネントの会話状態を簡単に維持することで、開発者の手間を削減するという。

 アプリケーションサーバ製品の最新版「JBoss Enterprise Application Platform 4.3 FP01」に含まれ、既存のサブスクリプション契約ユーザーと新規ユーザーは無償で利用できる。バイナリとソースコードは、顧客向けポータルから、9月上旬にダウンロード提供を開始する予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

レッドハット
http://www.jp.redhat.com/

JBoss Seam
http://www.jp.redhat.com/jboss/middleware/seam/