Linux携帯電話:標準化団体が最初の仕様公開

 Linux携帯電話の標準化団体「Linux Phone Standards Forum」(LiPS)は12月10日(フランス時間)、携帯電話向けLinuxの仕様「LiPS Release 1.0」を公開した。LiPSの最初の仕様で、メーカー、開発者、電話会社に無償で提供する。

 標準仕様には、LiPSの参照モデル、通話機能、メール送受信、カレンダー/スケジュール機能、ユーザー・インターフェース・サービス、アドレス帳などが含まれる。LiPSは05年11月に発足。現在、仏France Telecom、英ARM、ACCESSなど、通信事業者、機器メーカー、ソフト開発企業の計24社が参加している。

 Linux携帯の推進団体としては、別に、今年1月に発足した「LiMo Foundation」があり、こちらにはNTTドコモ、米Motrolaなど19社が参加している。

 LiPSは「他の団体のように単一プラットフォームの事実上の業界標準化を目指すのではなく、オープンな標準仕様を通じて相互運用性の確保を目指す」とコメントしている。【高森 郁哉/Infostand】

LiPS
http://www.lipsforum.org/