米TIがLinux Foundationに参加、モバイルLinuxをプッシュ

 米Texas Instruments(TI)は3月4日(米国時間)、Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationに加入したことを発表した。組み込み・モバイル分野でのLinuxにとって大きな後押しとなりそうだ。

 TIは携帯電話などのモバイル端末で高いシェアを持つチップメーカー。音声などのマルチメディアアプリケーションプラットフォーム「OMAP」を開発、同プラットフォームを利用したチップを製造している。また、動画やオーディオの処理を特徴とするシステム開発ソリューション「DaVinci」も提供している。

 Linuxはこのところ、組み込みやモバイル端末での利用が拡大しており、LiMO Foundationなど、モバイルLinuxを推進する業界団体も生まれている。調査会社の米ABI Researchによると、2007年、商用Linux OSを搭載したモバイル端末は810万台で、2012年には1億2700万台に増加する見込みという。

 TIは今後、Linux Foundationの作業部会などに加わることで、Linuxプラットフォームの強化とイノベーションを進めていくとしている。

 Linux Foundationは同日、役員人事を発表、TIのオープンソース戦略マーケティングマネージャを務めるEric Thomas氏が役員に就任している。

Linux Foundation
http://linux-foundation.org