Oracle、BEA Systemsに買収を提案――BEAは1株17ドル(総額67億ドル)の提示を「過小評価だ」として突き返す姿勢

 米国Oracleは10月12日、米国BEA Systemsを買収する計画があることを発表した。Oracleは、1株当たり17米国ドル(総額で約67億米国ドル)という買収提示額を記した書面をBEAの取締役会あてに提出した。Oracleによると1株17ドルという提示額は、11日のBEA株終値に25%のプレミアムを上乗せした額として決定されたという。

 Oracleによると、この書面は、同社が正式な買収合意に達するプロセスまで進める用意がすでに整っていることを示すものだとしている。同社社長のチャールズ・フィリップス氏は、次のようにコメントしている。

 「当社はBEAに対し、相当なプレミアムを上乗せした額面をもって重大な提案を行った。われわれは、今回の買収申し入れが、BEAの株主、従業員、顧客に最高の価値を提供すると思っている、この数年にわたるBEAの経営陣との度重なる対話の最高到達点であり、できるだけ早く、有効な形で作業を完了することを期待している」

 続けてフィリップス氏は、買収が実現した後も当然、BEAの顧客と製品に対して十分なサポートを行い、BEAの顧客の投資を保護することを強調した。

 「継続的なサポートの関与は、ピープルソフトとシーベルを含むOracleが買収で得た製品への取り組みで十分示されたと思う。BEAにおいても、それはまったく変わらない。OracleがBEAを獲得できれば、全世界でミドルウェア製品開発を推進するエンジニアリング・リソースの強化が可能になる。そして、このことは、OracleとBEAの双方の顧客にとって恩恵をもたらすものになる」(フィリップス氏)

 一方のBEAは12日、同社の取締役会がOracleからの買収提案の書面を受け取ったことを認め、「Oracleの頼んでもいない提案に応じての問題声明」と題した声明文を発表して、提案を突き返す姿勢を表明している。

 BEAのビジネス・プランニング&ディベロップメント担当バイスプレジデントのウィリアム・クレイン氏は、「われわれは、当社がこれまでOracleと行ってきた経営に関する最近をチェックしたうえで、1株当たり17ドルという提示額を含んだ今回の提案が、BEAという企業をかなり過小評価したものであると判断した」とコメントし、Oracleの買収提案を受け入れない意思を示した。

(Computerworld.jp)

米国Oracle
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米国BEA Systems
http://www.bea.com/

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