Dell:スーパーで販売開始、直販方式を軌道修正
米Dellは5月24日(米国時間)、大手スーパーの米Wal-Mart Storesなどで、パソコンの販売を開始すると発表した。従来は店頭で販売せず、インターネット・電話注文による直販が原則だったが、両にらみに転じる。同社は最近、世界シェアが1位から2位に転落しており、創業以来のビジネスモデルを軌道修正した。
米国では6月10日から、Wal-Martの約3400カ所の店舗でデスクトップ機を販売する。カナダのWal-Martでも販売し、1年以内に他の主要国でも店頭販売を開始する。引き続き直販が主体で、その「補完」と位置づけている。
Dellは従来、直販方式で販売経費を抑えて低価格を実現。それを強みとして、飛躍的な成長を遂げてきた。しかし、地盤の米国など先進国市場でパソコンの普及が進み、飽和状態になってきたことなどから、伸び悩みに苦しんでいる。
Wal-Martでは当初、マルチメディア型など2機種を、700ドル以下で売り出す。「Dimension E521」をベースにした独自商品になる模様だ。【南 優人/Infostand】
Dell
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