新しいコンピューターが何故か遅く感じたり、オーバークロックしたプロセッサーが粉々に吹き飛ぶかもしれないと不安に思ったりしたことはないだろうか。そんなときは、テスト用プラットフォーム Inquisitor でハードウェアをテストあるいは診断してみよう。Inquisitorはオープンソースの主だったベンチマーク・ツールを動かすためのラッパー・スクリプトで、一般利用者にも簡単に使うことができる。また、何千台ものコンピューターを同時にストレス・テストできるので、コンピューターのメーカーや販売店が行う出荷前テストにも使うことができる。
テクマトリックス、Javaテストツール「Jtest」に脆弱性検出機能を標準搭載
テクマトリックスは2008年10月6日、米Parasoftが開発したJavaテストツール「Parasoft Jtest 8.3」に脆弱性検出機能などセキュリティ関連機能を追加したと発表した。これまで別売オプションで個別対応していた機能を標準搭載にした。価格は据え置きで、既存ユーザーは無料で追加機能を利用できる。
IOzoneによるファイルシステムのパフォーマンス測定
IOzone は、ファイルの大きさの違いによってレコードの入出力速度がどう変化するかを調べることでファイルシステムのパフォーマンスを測定するベンチマークプログラムである。IOzoneを使用すると、Bonnie++で得られる読み取り、書き込み、再書き込みの測定値よりも詳細な情報を得ることができる。IOzoneはファイルの入出力性能が期待したほど引き出されていないような領域を見つけるのに向いている。
Linuxベンチマーキング
ここでは、Linuxシステムの性能評価に使えるベンチマークツールの紹介記事と、ベンチマーク結果のレポート記事をまとめておく。ベンチマークテストは実際のシステム性能を正しく反映するとは限らないが、システム構成に何らかの変更を加える際に、その変更がシステムのパフォーマンスに与える影響を推測するうえで重要な手がかりを与えてくれる。
ネットワークのベンチマーク・ツールを試す - nepim、LMbench、nuttcp
ratproxy――Webアプリケーションのセキュリティレベルを検証するGoogle提供ツール
Webアプリケーション開発者によるセキュリティレベルの検証作業をサポートすることを目的として、 ratproxy と呼ばれるオープンソース型ツールが先日Googleからリリースされた。これはWeb 2.0およびAJAXアプリケーションを対象に構築された非破壊型の検査ツールであり、セキュリティ上の問題点が可読性に優れた形式にてレポートされるようになっている。
AppChecker――Linux Foundationからリリースされた新世代の開発支援ツール
Linux関連の開発作業で最も負担と感じるものは何かという質問を独立系ソフトウェアベンダ(ISV)に対して行った場合、その返答としては、SUSEだのRed HatだのUbuntuだの様々なディストリビューションの対応製品を際限なく準備しなくてはならない点だという不満が返ってくるだろう。この種の不満はISVに限らずLinux関連のプログラマであればおそらく誰でも感じているはずのものだが、そうした負担を大幅に軽減してくれるのが、Linux Foundationから先日ベータ版がリリースされたばかりのLinux Application Checker(AppChecker)という新機軸のプログラムなのだ。
Bonnie++を使ったファイルシステム性能のベンチマーク
Bonnie++はファイルシステムに関する様々なタスクをベンチマークすることができるツールで、RAIDの構成やファイルシステムの構成やネットワークファイルシステムの設定などを変更する際に大いに役立つ。
メール・サーバー用ベンチマーク・ツール Postal
Postalプロジェクトが提供するスイートには、メール・サーバーのパフォーマンスを測定するためのプログラムが3本含まれている。その中心となるのは、指定された頻度で指定された宛先リストに電子メールを送るプログラムpostalだ。これを利用すると送られてきた電子メールを処理する速度がわかり、したがってメール・サーバーの強化に先だってソフトウェアやハードウェアの変更によって得られる改善の程度を知ることができる。たとえば、現状のハードウェアのままでIMAPサーバーを変更したとき1秒間に処理可能な電子メール通数が向上するかどうかを予測することができる。
Phoronix Test SuiteによるLinuxデスクトップのベンチマーク実行
オープンソースのテストツールにはさまざまなものがあるが、最近になるまで2台のLinuxマシンで簡単にパフォーマンスの測定と比較ができるものはなかった。だがこの問題は6月にリリースされた Phoronix Test Suite (PTS)によって見事に解決された。このテストスイートを使えば、複数のLinuxマシンの評価と比較により、Webサーバのホスティングやゲームのプレイといった特定のタスクに適した環境設定を見つけ出すことができる。
IPA、リモート操作の実証評価環境「OSSオープン・ラボ」開設
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は、オープンソースソフトウェアの開発・評価・体験などに利用できる実証評価環境「OSSオープン・ラボ」を2008年6月30日開設した。利用資格制限はなく、無償で利用できるが、事前に申請が必要。
BackTrackを使ってセキュリティをテストする
侵入テストの分野において、現在 BackTrack は最高峰のLinuxディストリビューションである。セキュリティのプロによって設計・開発され、全世界で利用されるBackTrackは、かつてライバル関係にあった2つのディストリビューションWHAXとAuditor Security Collectionが融合して誕生した。最新のベータ版が6月10日にリリースされたので、ここに紹介しよう。
sysprofでシステム全体の動作をプロファイリングする
アプリケーションのプロファイリングを行うと、どの関数が最もCPU時間を消費しているかがわかる。つまり、最適化の労力はそうした部分のコードの高速化に集中させればよいわけだ。 sysprof を使えば、マルチスレッド化またはマルチプロセス化されたアプリケーションや、複数の部分から成る込み入ったサーバアプリケーションなど、マシンで実行中のすべてのアプリケーションをプロファイリングできる。sysprofは、それらアプリケーションの実行時にどれほどの時間がそれぞれのライブラリや関数に使われているかという情報を収集してくれる。
日本HP、アプリ機能テストソフトウェアの最新版「QTP 9.5」を発表
日本ヒューレット・パッカード(小出伸一社長)は5月30日、総合品質保証管理ソリューション「HP Quality Center」の構成ソフトウェアの1つでアプリケーション機能テストソフトウェアの最新版「HP QuickTest Professional 9.5(QTP 9.5)」を発売した。価格は134万4000円。
オープンソースの品質は改善、米Coverity調査
ソフトウェア品質管理ベンダーの米Coverityは5月20日(米国時間)、オープンソースソフトウェアの品質に関する調査書「Scan Report on Open Source Software 2008」を発表した。2年にわたって約250のオープンソースプロジェクトのコードをスキャンしたもの。オープンソースソフトウェアの品質とセキュリティは改善しているとまとめている。
fioを用いたディスクIOのパフォーマンス測定
コンピュータを構成する主要コンポーネントの中でも、ストレージ系のパフォーマンスは他に比べてかなり劣るものとなっており、例えばハードディスクは容量的には順調に拡大し続けているものの、そのアクセス速度の発展ペースはRAMやCPUの速度向上に追いつけなくなっている。こうしたハードドライブの性能的限界がシステムパフォーマンスのボトルネックとなっている可能性を考えた場合、各自の所有するディスクやファイルシステムが発揮可能な速度および、ディスクのサブシステムに対してユーザが行える設定変更の影響を数値的に把握しておくことは重要な意味を帯びているはずである。またディスクのアクセス速度を向上させる手法の1つとしては、RAID-5のように複数のディスクを組み合わせて運用することが考えられる。
さまざまな作業に対応するオープンソースのテストツール群
ソフトウェア開発プロジェクトの大小を問わず、テストは開発プロセスにおいて重要な役割を果たす。しかし、すべての組織や開発者が専用のテストツールを利用しているわけではない。そうしたツールは何百ドル、場合によっては何千ドルもするからだ。幸いにして、豊富なオープンソースのソフトウェアテストツールが無料で入手できるおかげで、そうした高価なツールの必要性は薄れつつある。
米IBM、中規模企業向けセキュリティサービスを発表
米IBMは4月22日(英国時間)、中規模企業をターゲットにしたセキュリティサービス5種を発表した。同社が買収したInternet Security Systems(ISS)の技術をベースとしたもので、パートナー支援プログラム「Express Managed Services」を通して提供される。
日立ソフト、Javaコード診断ツール最新版 差分診断機能を追加
日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は2008年4月15日、集中型Javaコード診断ツールの最新版「anyWarp CodeDirector V5.1」を発表した。母体ソースコードと修正後ソースコードの差分箇所の診断機能を追加し、より効率的な確認作業ができるという。
富士通研究所、Webアプリをテストシナリオ不要で自動検証する技術を開発
富士通研究所(本社:川崎市)と米国法人のFujitsu Laboratories of Americaは2008年4月4日、Javaで実装した実用規模のWebアプリケーションが、業務仕様通りに動作するか自動検証するための基礎技術を開発したと発表した。動作確認のための詳細手順を定めたテストシナリオとテストデータの作成が不要になるという。