システムエンジニアである私は、各種の企業クライアントの求めに応じる形で、これまで様々なストレージを扱ってきた。実際そうした環境で使われている方式は、DAS(Direct-Attached Storage)、NAS(Network-Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)など様々だ。そしてこれらの実装時にクライアントが選択するのは、EMC、Dell、Hewlett-Packard、EqualLogicなどのベンダから販売されているプロプライエタリ系のストレージ製品となるのが通常である。とは言うものの、この種のデバイスの実体は、ごく一般的なサーバに制御用のオペレーティングシステムと複数のハードディスクを搭載しただけのものでしかない。そのためのオペレーティングシステムとしても、一部ではUnixやLinuxベースのものが使われているのである。それならば、通常のサーバに要件を満たすオペレーティングシステムを搭載することで、ストレージ専用マシンに仕立て上げられるのではなかろうか?
米Sun、OpenSolarisでストレージデバイス管理プロジェクトを開始
米Sun Microsystemsは8月11日(米国時間)、最新のOpenSolarisプロジェクト「Common Array Manager(CAM)」をスタートした。Javaベースの管理ソフトウェアで、ブラウザとコマンドラインユーティリティを使ってさまざまなストレージデバイスを管理できるという。
クロスプラットフォームの同期化サービス
今日、コンピューター・ファイルをバックアップする手段は山ほどある。コンピューターが1台であれば、いずれの手段でも操作は簡単で、たとえば外部ハードドライブにバックアップし、あとはうっちゃっておけばよい。しかし、コンピューターが複数台あり、しかもオペレーティング・システムが異なっていると、事はそう単純ではない。また、よく使うコンピューターが複数台ある場合は、すべてのコンピューターでファイルを同期させたいところだ。 PowerFolder は、それを実現するサービスで、プラットフォームや台数に関わらず、ファイルをバックアップしたり同期させたりすることができる。
SSDとSATAのベンチマーク比較 第2ラウンド: サーバーアプリケーション
昨日はBonnie++を用いてクライアントマシンにおけるソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)のベンチマーク評価を行い(翻訳記事)、同じ予算で複数台のハードディスクを購入するのに比べて1台のSSDを購入することにどれだけメリットがあるかを論じた。今日はSSDのシークタイムが極めて短いことがサーバーにおいてどれだけ有利に働くかを見てみよう。
SSDとSATA RAIDのベンチマーク比較
ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)には、従来のプラッタ回転式のハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)にない利点が数多くある。無音、低電力、低熱放出性、耐衝撃性、そして特に重要なのがシークタイムの極度の短さだ。SSDによってどれほどパフォーマンスが向上するのかを確かめるために、ノートPCで利用できる最新のSSDでBonnie++によるベンチマーク評価を行った。
xfs_fsrを使ってXFSファイルシステムをベストの状態で使用する
日本SGIとONStorジャパン、データセンタークラス向けクラスタ型ストレージ
日本SGI(佐藤年成社長)とONStorジャパン(大久保清隆社長)は、データセンター向けクラスタ型ストレージ「ONStor Cougar 6000シリーズNAS Gateway(Cougar 6000シリーズ)」を発売した。
ハードウェアRAIDとLinuxカーネルによるソフトウェアRAIDのベンチマーク比較
新しいサーバに高価なハードウェアRAIDカードを付けることで、ディスクアクセスの速度はどれほど向上するのだろうか。LinuxカーネルによるソフトウェアRAIDとハードウェアRAIDカードのパフォーマンスの違いはベンチマークで評価できる。私の環境でこの2つの条件を評価したところ、いくつか興味深い結果が得られた。
KomparatorおよびKDiff3を利用したディレクトリ間の同期処理
1つの作業をラップトップマシンとデスクトップマシンとを使い分けながら交互に進めていくユーザにとって、双方のマシン間でデータを反映させ合う同期処理は不可欠の業務となるはずである。その種のサポートツールとしてはscpやrsyncなどのコマンドライン系ツールが多数存在しており、グラフィカル系アプリケーションに限ってもKonquerorやKrusaderなどの汎用ツールを使って処理することも、あるいはUnison(翻訳記事)のような専用ツールを利用することもできる。そうした中で本稿で紹介するのは、独自の機能を装備したKDEアプリケーションである Komparator および KDiff3 を用いたディレクトリ同期の手法である。
ニューテック、「EvolutionII SATA NAS 3U」の後継でRAID6対応の新型NAS
ニューテック(笠原康人社長)は、RAID6対応の新型コントローラを搭載したNAS「Supremacy NAS」を発売した。
バックボーン、Linux用データ保護ソフトで6年連続トップシェア、IDC調査で
バックボーン・ソフトウエア(バックボーン、大越大造代表取締役)は、調査会社のIDC Japanが発表した調査レポート「国内ストレージソフトウェア市場 2007年の分析と2008~2012年の予測」で、07年国内Linux用データ保護ソフト市場でトップシェアを獲得した。
サン、ホストシステム不要の自律型ストレージ「Sun StorageTek 5800」
サン・マイクロシステムズ(本社:東京都世田谷区)は2008年7月9日、ホストシステム不要で、ストレージ単体でアーカイブ環境を構築できる自律型ストレージ「Sun StorageTek 5800」の販売を開始した。最小構成価格は、容量16TBモデルで1700万8950円から。
日本HP、管理と仮想サーバー負荷を軽減したデータバックアップ・ソリューション
日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は7月8日、シマンテックの「Veritas NetBackup 6.5」と、日本HPがOEM(相手先ブランドによる生産)で販売する「VMware」の仮想環境での検証を行い、その結果を元にした総合的なデータバックアップ・ソリューションの提供を始めるとを発表した。
NFSv3とNFSv4のファイル操作ベンチマーク比較
日本HP、「データ重複排除技術」搭載のディスクバックアップ製品
日本ヒューレット・パッカード(日本HP、本社:東京都千代田区)は2008年6月30日、「データ重複排除技術」を搭載したディスクバッックアップ製品を発表した。大規模データセンター向けから中小規模向けまで対応し、データ格納領域を約50分の1に抑えることができるという。
米HP、データデデュプリケーションソリューションを発表
米Hewlett-Packardは6月23日(米国時間)、データデデュプリケーション技術を利用したディスクベースのバックアップソリューションとして「HP StorageWorks D2D Backup Systems(D2D)」「HP StorageWorks Virtual Library Systems(VLS)」の2種類を発表した。ディスク利用率を最大約50倍改善できるという。
FUSE経由でZFSを使う
米IBM、モジュラー構成データセンターを発表
米IBMは6月11日(米国時間)、モジュラー式データセンター「IBM Modular Data Center」とストレージ仮想化ソフトウェア「IBM SAN Volume Controller(SVC)4.3」を発表した。1年前に開始した省電力の取り組み「Project Big Green」を進めるものとなる。
米Symantec、ストレージ管理でXenをサポート
米Symantecは6月10日(米国時間)、Xenベースの仮想サーバー環境に対応したストレージ管理ソリューション「Veritas Virtual Infrastructure(VVI)」を発表した。物理サーバーとx86仮想サーバー環境を管理できる初のソリューションとしている。仮想化技術のVMwareを傘下に持つライバル米EMCに対抗する。
CTCSP、米Panasas開発のHPC向けオブジェクト・ベース・ストレージ
シーティーシー・エスピー(CTCSP、熊崎伸二社長)は6月10日、米Panasasが開発したHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)のクラスタシステム向けストレージソリューション「Panasas ActiveStor Parallel Storage Clusters」を6月に発売すると発表した。2年間で10億円の売り上げを目指す。