GnuPGプラグインを利用したデジタルセキュリティの導入

 GNU Privacy Guard(GnuPG)は、ネット上で交換するメッセージやデータの、暗号化、復号、署名、検証および、これらの処理に必要な鍵の生成と管理を行うためのソフトウェアである。GnuPGは、OpenPGP Standard(RFC2440)を完全なオープンソース形態で実装したものであり、クリップボード処理用アプレットを始めインスタントメッセージクライアントに至る様々なLinuxアプリケーションと一体化して動作するようになっている。GNOMEデスクトップ環境にデジタルセキュリティを導入したければ、これらのアプリケーションにGnuPGを組み合わせるのが一番の早道だと言えるだろう。

OpenSSLモジュールアップデート版の検証の行く末は如何に

 昨年、Open Source Software Institute(OSSI)がOpenSSLツールキットに対してFederal Information Processing Standards(FIPS)140-2 validationの検証を求めたとき、状況は決して芳しくなかった。事実、長い検証プロセスが難航の末に終わったとき、すでにOpenSSLは技術的に時代遅れになっていた。OSSIは新たにOpenSSLのアップデート版をFIPS認定を求めて提出したばかりだが、OSSI常任理事のJohn Weathersby氏によれば、今回はもっと円滑に事が進むはずだという。

サン、日本政府の「IT新改革戦略」の実現に向けたプロジェクトに参画

 サン・マイクロシステムズ(サン、末次朝彦社長)は9月10日、内閣府が公募した「地域活性型先導的情報通信産業モデル実証事業」に参画し、モデル事業の中で高度なネットワークセキュリティを実現する「トラステッドネットワーク・プロジェクト」を沖縄で開始したと発表した。

仮想環境でのセキュリティを考える――ベストプラクティスを実践し、仮想マシン・プラットフォームをマルウェアから守れ

 仮想化技術が企業に本格的に普及するにつれて、仮想環境においてもセキュリティの重要性がクローズアップされるようになってきた。本稿では、仮想環境におけるセキュリティのベストプラクティスを紹介するとともに、この分野の最新技術動向をお伝えすることにしたい。