Ciscoが「oneNAC」計画を推進、2種のNAC製品を単一の枠組みで提供へ――NAC ApplianceからNAC Frameworkへの移行を支援

 2種のNAC(ネットワーク・アクセス制御)製品を提供している米国Cisco Systemsが、この2つを単一の枠組みに収めることに取り組んでいる。これが実現すれば、アプライアンス・ベースのNAC Appliance(同社のNAC製品購入者のほとんどが最初に選ぶ選択肢)を購入した顧客は、インフラストラクチャ・ベースのNAC Frameworkアーキテクチャに容易に移行できるようになる見通しだ。

オープンソースのLinux用メールウイルススキャナ

 Linuxはほとんどウイルスの影響を受けないのに、システム管理者がLinuxのメールサーバでアンチウイルスソフトウェアを使っているのはなぜだろうか。それは、メールサーバのウイルススキャナがMicrosoft Windowsユーザにとって別のレベルの防御策として役立つからだ。Linuxにはサーバベースのアンチウイルスアプリケーションがいくつか存在するが、そのほとんどは設定によってさまざまなメッセージングサーバと通信できるようになる。多くの人々は、開発が積極的に進められているオープンソースのウイルスツールキットClamAVをバックエンドで使用している。プロプライエタリまたは商用のスキャナを使用している人々もいるが、本稿ではsendmailメッセージングサーバ用のウイルススキャナであるMailScannerAnomy Sanitizerの比較を行う。

不用心な人々を狙うLinux Corporationの詐欺

 あなたの写真を購入したいと申し出るLinux Corporation代表と名乗る人物には用心した方が良い――それは詐欺だ。Rohan Patwari氏とPraveen Toshniwal氏の体験から考えて、インドのモデルやカメラマンは特に気を付けた方が良い。彼らの体験談は、フリーソフトウェアコミュニティ以外の人々に対してLinuxがいかに有名になったかと同時に、いかに得体の知れないものなのかも間接的に示している。

BastilleでLinuxシステムのセキュリティ設定を強化する

 システム管理者は、各自が担当するシステムに充分なセキュリティ設定を施す必要があるが、あまりに制限を厳しくするとシステムの実用性を損なうことになってしまう。そして本稿で紹介するBastilleは、Linuxシステムについてのセキュリティ設定を簡単化するためのツールである。実際このソフトウェアを実行すると、各種ロックダウン用のオプションが提示されるので、ユーザは各自のセキュリティ要件に応じて必要なものを選択すればいい。つまり、Linuxシステムのセキュリティを強化する際には多種多様なオプション設定をする必要があるのだが、このツールではそうした設定変更用の諸機能が1つのパッケージにまとめられているのである。

Intel、新「vPro」にNAC技術を統合へ――NAC業界は「普及を後押しする」と歓迎

 米国Intelは、8月27日に発表したビジネス向けプラットフォーム・ブランド「vPro」の最新版(開発コード名:Weybridge)に、NAC (ネットワーク・アクセス制御)技術を統合する取り組みを進めている。NAC業界関係者はこの動きを、NACがデバイス認証システムに採用されるよい機会だとして歓迎しているようだ。

IT Minute:セキュリティビジネス分野にVMwareが進出という噂は本当か?

 伝え聞くところによると、仮想化ソリューションのプロバイダであるVMwareがサーバ/デスクトップ環境のセキュリティベンダであるDeterminaを買収したという話である。今のところVMware側からはDetermina買収に関する正式リリースは出されておらず、Determina側もこの件に関しては口をつぐんでいるが、GartnerのアナリストであるNeil MacDonald氏は今回の買収劇を確認したとのことだ。ただし同氏は、これをもってVMwareがセキュリティビジネスに参入するとは必ずしも結論付けられないとしており、むしろ今回の買収については、オペレーティングシステムおよびハイパーバイザ(hypervisor)のセキュリティに仮想化ソリューションが寄与しうる“レベルを高める”ことになるとしている。

Trend Micro製ソフトの脆弱性悪用が狙い?――TCP 5168番ポートのスキャンが急増――同社は修正パッチの早期適用を呼びかけ

 米国Symantecは8月23日、Trend Micro製アンチウイルス・ソフトの脆弱性をターゲットにしていると見られるTCPポート・スキャンが急増していることを明らかにした。Symantecでは、同ソフトが稼働しているWindowsサーバが近く攻撃を受ける可能性もあるとして注意を呼びかけている。

日本エフ・セキュア、Red Hat最新版に対応したウイルス対策2製品

 日本エフ・セキュアは2007年8月9日、Linux対応アンチウイルス製品の最新版「F-SecureアンチウィルスLinuxゲートウェイ Ver2.31」と「F-Secure Linuxサーバセキュリティ Ver5.52」をリリースした。前バージョンからのマイナーバージョンアップで、エンジンのアップデートや不具合修正のほか、レッドハットの最新Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux 5.0」(RHEL5.0)に対応した。