セキュリティ調査:スパム攻撃が多様化、感染サイトは半数が中国 英Sophos

 英Sophosが9月3日(英国時間)発表した8月度のインターネットセキュリティー調査によると、ウイルス付きの電子メールが大きく減少する一方、ユーザーを悪質なサイトに誘導するスパムメールの手口は多様化して、深刻な状態という。

 同社が世界各地に持つ監視拠点のデータを集計した。それによると、1~6月には322件に1件の割合だったウイルス添付メールの比率が、8月には1000件に1件へと劇的に減少していたという。

 一方で、ユーザーをマルウェアに感染させることを目的とするスパムメールは、有名人のヌード写真、ユーチューブの動画、音楽ビデオなど多彩な手口で、マルウェアに感染したサイトに接続させようとするという。

 接続すると、個人情報を盗まれたり、他のサイトへのDDoS攻撃に利用されるようになる。こうしたマルウェアの感染サイトは、同月は1日に5000のペースで増えたという。

 また、マルウェアに感染しているサイトを国別にみると、中国(香港を含む)が44.8%を占めてトップ。以下、米国の20.8%、ロシアの11.3%、ウクライナの7.7%、ポーランドの2.4%の順に多かった。とくにウクライナは前月の2倍以上に急増していた。【高森 郁哉/Infostand】

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