Linuxラップトップの盗難に対処するためのセキュリティ確立法

 ラップトップおよびノートブック形態のコンピュータの盗難事件は増加の一途をたどっている。例えばコンピュータ保険を手がけるSafeware Insuranceの2004年における推定では、1年間に60万台ものラップトップおよびノートブック型パソコンがこうした被害に遭っているそうだ。同様の推定値としては2006年において75万台という数字がAbsolute Softwareから出されている。ちなみに同社はコンピュータ追跡用の製品を手がけているものの、残念ながらLinuxはサポート外とのことだ。またLoJack For Laptopsもこうしたコンピュータ追跡関連企業の1つであり(Linuxをサポートしていない点も同様だが)、こちらでは数年前におけるアメリカ国内でのラップトップ/ノートパソコンの盗難数として200万台というFBI統計が挙げられている。このように数値的なバラツキはあるものの、ラップトップおよびノートブック型の携帯コンピュータの盗難が大きな問題と化していることは厳然たる事実であり、自分のLinuxラップトップを失わないためにはそれなりの対策が必要のはずである。

OLPCのXOラップトップでLinuxとWindowsのデュアルブート?

 One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトがXOラップトップのデュアルブート化に向けてMicrosoftと協力しているという1月9日朝のニュースは、OLPC支持者の多くに衝撃を与えた。ComputerWorldの記事に引用されているNicholas Negroponte氏の言葉は次のとおり。「我々はMicrosoftと密な連携をとってデュアルブートシステムの開発を進めている。Appleのマシンのように、2つのOSのどちらでもブートできるようにするためだ。XOでWindowsを起動して実行するこのバージョンは非常に高速で、かなりの大成功といえる。我々はOSのデュアル化に相当な力を入れて取り組んでいる」

ソニー、新色を追加した「VAIO」春モデル、スペックを強化した「type L」も

 ソニーは1月8日、PCブランド「VAIO」の春モデルとして、5シリーズ41モデルを1月中旬から順次発売すると発表した。カラーバリエーションとプレミアムデザインを拡充し、店頭仕様モデルと、カスタマイズ可能なVAIOオーナーメイドモデルや法人向けカスタマイズモデルをラインアップする。

遂に手にしたOLPCのXOラップトップ

 先週、One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトの“Give One Get One”(G1G1)プロモーションの一環として、XOラップトップが届いた。外観も機能も、これまで使ってきたどのノートPCとも違っている。まず、サイズが小さい。重さはわずか1.4kg、幅は約23cm、閉じた状態での厚みは2.5cmほどだ。だが、通常のノートPCとの相違はサイズだけではない。奇妙なマークのキー、見慣れないボタン、外側に突き出すWi-Fiアンテナ、独特のUI、そしてそもそもの存在理由など、多くの点に違いがある。私も含めて大半の人はXOを普通のノートPCと比べようとするだろうが、それは正当な比較とはいえない。XOは大部分のノートPCに求められることをするために作られたものではなく、ほかのどんなノートPCにもできないことができる。もちろん機能的な重複はあるが、同の一条件では比較できない部分がほとんどだ。