東芝、HD DVD-RW搭載モデルなどノートPC春モデル、12月21日から順次発売

 東芝は12月17日、08年春モデルとして、ノートPC「dynabook」3シリーズと、地上デジタルチューナー内蔵のAVノートPC「Qosmio」2シリーズ、ビジネス向けモバイルノートPC「dynabook SS RX1」の計5シリーズを12月21日から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。

 「dynabook」シリーズは、デュアルコアCPUと15.4型ワイド液晶搭載のハイスタンダードモデル「TX」シリーズ5機種、15.4型ワイド液晶搭載のスタンダードモデル「AX」シリーズ4機種、13.3型ワイド液晶搭載のコンパクトモデル「CX」シリーズ2機種をラインアップ。オリジナルソフトで使いやすさを高めると同時に、基本性能を強化した。また、「Office Personal 2007」に加え、プレゼンテーションソフトの「PowerPoint 2007」をプリインストールしたPowerPoint搭載モデルを拡充した。

 「TX」は、全モデルともCPUにCore 2 Duo T7250(2.0GHz)を搭載し、「TX/65E」を除き、メモリ容量を従来の1GBから2GBに増やした。harman/kardonステレオスピーカーやFeliCaポートも搭載する。

 実勢価格は、天板カラーがブラックで、高輝度液晶とHD DVD-ROMドライブを搭載する「TX/68E」が20万円前後、HD DVD-ROM非対応の「TX/67E」が19万円前後の見込み。このほか、天板カラーがホワイトのPowerPoint搭載モデル「TX/66EP」が18万円台半ば、PowerPoint非搭載の「TX/66E」が18万円前後の見込みなど。

 「AX」は、OSにWindows XP Home Premiumを採用し、harman/kardonステレオスピーカーを内蔵した3モデルのほか、Windows Vista Home Basic搭載モデルも用意する。CPUはいずれもCeleron 540(1.86GHz)。実勢価格は、メモリ容量2GBの最上位モデル「AX/57E」で16万円前後、Vista Home Basic搭載モデル「AX/52E」で13万円台半ばの見込み。

 「CX」は、2モデルともに標準で2GBのメモリとPowerPointを搭載する。実勢価格は、CPUにCore 2 Duo T7250(2.0GHz)を搭載した「CX/47E」が20万円前後、Celeron 540(1.86GHz)搭載の「CX/45E」が16万円台半ばの見込み。

 「Qosmio」シリーズは、ノートPCでは初めて書き換え型のHD DVD-RWに対応するHD DVD-RWドライブを内蔵した17型ワイド液晶搭載の「G40」1機種と、15.4型ワイド液晶搭載の「F40」4機種を取り揃えた。「G40」「F40」ともに2基または1基の地上デジタルチューナーを搭載し、視聴中の番組で気になった言葉を検索できる「気になるリンク」を採用するなど、地上デジタル放送を快適に見るためにソフトも工夫した。

 HD DVDの再生に対応する「G40」と「F40」の「F40/88EBL」「F40/87EBL」は、HD DVDの画質をより美しく再現する「HD QosmioEngine」を搭載。ハイビジョン対応デジタルビデオカメラで撮影した映像を、ハイビジョン画質のまま従来のDVDに録画できる「HD Rec」にも対応する。

 実勢価格は、CPUにCore 2 Duo T7500(2.20GHz)を搭載した「G40」の「G40/97E」が40万円前後、Core 2 Duo T7250(2.0GHz)とHD DVD-RW対応ドライブを搭載した「F40/88EBL」が30万円前後、HD DVD-ROM対応ドライブを搭載した「F40/87EBL」が25万円台半ばの見込み。レーベルフラッシュ対応のDVDスーパーマルチドライブを備えた「F40/86EBL」は22万円台半ば、Celeron 540(1.86GHz)を搭載し、地デジチューナー1基のみの「F40/85E」は19万円前後の見込み。天板カラーは「F40/85E」のみホワイト、他はブラック。

 共通のソフトとして、XPにはなかったVistaの新機能を、同社のマスコットキャラクター「ぱらちゃん」が動画で丁寧に解説する「動画で学ぶWindows Vista」を新たに搭載。加えて、Vistaの設定など操作手順を教える「パソコン設定ガイド」など、初心者でもスムーズにPCを操作できるようソフトを充実させた。

 「dynabook SS RX1」は、12.1型ワイド液晶を搭載したビジネス向けのモバイルノートPC。従来モデルと同様、薄さ・軽さや丈夫さを保ちつつ、CPUにCore 2 Duo U7600(1.2GHz)を搭載し、2GBのメモリを標準で内蔵するなど、ビジネス向けに機能を向上させた。

 無線LANは次世代規格のIEEE802.11n ドラフト2.0に対応し、3本のアンテナは液晶画面の上部に配置した。実勢価格は、HDDの代わりに64GBのフラッシュメモリを内蔵した「RX1/T9E」が40万円前後、DVDスーパーマルチドライブととPowerPointを搭載した「RX1/T8E」が28万円前後、PowerPoint非搭載の「RX1/T7E」が25万円台半ば、光学ドライブなしの「RX1/S7E」が23万円前後の見込み。

東芝=http://www.toshiba.co.jp/

提供:BCN