Mozilla Japan、オープンソースの国内普及を目指し「Project24」などのプロジェクトを計画──THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006レポート

「誰のものでもない、みんなで作り上げていく世界!」
9月27日-28日、東京・都ホテルでネット社会の未来を展望する目的で「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」が開催され、Mozilla Japan 代表理事の瀧田佐登子氏がMozilla Japanが行っている様々なプロジェクトについて講演した。

IE専用サイトもFirefoxで正しく表示させる「TouchUpWeb」サービス開始

 Mozilla Japan、アルゴ21(本社:東京都中央区)、三菱総合研究所(MRI、本社:東京都千代田区)の3社は2006年9月11日、Internet Explorerなど特定のWebブラウザ専用に設計されたWebサイトをFirefoxでも正しく閲覧できるようにする「TouchUpWeb」システムを発表。「TouchUpWebサービス」として提供を開始した。

IIJ、個人向け接続サービス用にカスタマイズしたThunderbirdを無償配布開始

 インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区)は2006年8月30日、オープンソースのメールソフト「Mozilla Thunderbird」を、個人向けインターネット接続サービス「IIJ4U」「IIJmio」用にカスタマイズして無償配布を開始した。細かい設定が不要で、初心者ユーザーも簡単に利用できる。

MozillaがMicrosoftの協力要請を“受け入れ”──その背景を読む

 Moziila FoundationがオープンソースのWebブラウザおよび電子メール・ソフトウェアをWindows Vista上でスムーズに稼働させるためにMicrosoftと協力関係を構築することになった。しかし、この間に行われた一連の公式発表に対しては、オープンソース・コミュニティの間でなお懐疑的な見方が根強くある。

今なお時代を泳ぐSeaMonkey

2005年、MozillaプロジェクトはFirefoxとThunderbirdへと活動の中心を移した後、それまでのMozilla Suiteの開発を打ち切った。しかし、この開発は完全に中止されたわけではなく、Mozillaプロジェクトは、SeaMonkeyという名称でMozilla Suiteの開発をコミュニティが継続できるためのインフラストラクチャを提供した。SeaMonkey 1.0.4が最近リリースされたので、これを機会にSeaMonkeyのことを調べ、現時点での出来を確認することにした。健闘しているSeaMonkeyスイートだが、FirefoxおよびThunderbirdに早くも押され気味である。

FOSSプロジェクトのマーケティング活動

フリーおよびオープンソースソフトウェア(FOSS)のプロジェクトを売り込む必要があるのはなぜだろうか。結局のところ、FOSSプロジェクトは何も売ろうとはしていないし、周知のことだがプログラマはマーケッタとは反りが合わない。それでも、ちょっとしたマーケティング活動は多くのプロジェクトにとって意味のあることだ。まずはプロジェクトの名前をFreshmeatSourceForge.netに載せるだけでも良いが、もう少し本格的な取り組みをしてユーザや組織にFOSSプロジェクトのコードが利用できることを知らせれば、より多くの人々に使ってもらえるだろう。

Mozillaがユーザコミュニティにテストへの参加を要請

カレンダーアプリケーションSunbirdおよびLightningのアップデート版リリースを控えたMozillaでは、カレンダープロジェクトの開発者がユーザコミュニティに最終テストへの参加を求めている。Mozillaは8月8日をTest Case Writing Day(テストケース作成の日)として宣言し、この企画には世界中のユーザが自由に参加できる。

Thunderbird 2.0プレビュー版リリース

7月中旬のFirefox 2.0ベータ版に続き、Mozillaは電子メールクライアントThunderbird 2.0のプレビュー版をリリースした。かなり力の入った出来のおかげでFirefoxは大いに注目を集めたが、Thunderbirdもまたコンピュータを利用するうえで不可欠な操作を日常的に行うための信頼できる電子メールリーダである。本稿ではThunderbird 2.0の新機能を紹介しよう。

Firefox 2.0ベータ版のレビュー

12日、Firefox 2.0の最初のベータ版が公式にリリースされた。いてもたってもいられなくなり、どんなすばらしい新機能が加わったかを確認するために早速使ってみた。たっぷり時間をかけてベータ1を試した結果、Firefox 2.0にはユーザをアップグレードに誘う要因が数多くあることがわかった。