脆弱性ありながら人気のアプリ、トップはFirefox
セキュリティ企業の米ビット9は20日(米国時間)、「脆弱性が確認されていながら人気が高いアプリケーション」上位15種類のリストを発表した。企業内のパソコンに従業員が個人的にインストールした場合、IT管理者の対処が困難として、注意を呼びかけている。
同社はリストアップの条件として、▽消費者によく知られたソフトで、個人利用にダウンロードされることが多い▽企業IT部門からは、悪意あるソフトとして認識されていない▽米国標準技術局(NIST)の脆弱性データベースに重大な脆弱性が登録されている▽脆弱性を修復するために、エンドユーザーが手動で修正パッチを適用したり、ソフトをアップグレードする必要がある──などを挙げている。
危険度が最も高いとされたのは「Mozilla Firefox 1.0.7」で、2位は「Apple iTunes 6.02 & Quicktime 7.0.3」、3位が「Skype Internet phone1.4」となった。
このほか、「Adobe Acrobat Reader 7.02、6.03」(4位)、「Macromedia Flash Player 7」(6位)、「RealPlayer 10」(14位)など、ウェブ閲覧時にブラウザーと併用される機会の多いソフトが目立つ。
また、インスタント・メッセンジャー(IM)の主要ソフトも軒並みリスト入りした。「AOL Instant Messenger 5.5」(8位)、「Windows/MSN Messenger 5.0」(9位)、「Yahoo Instant Messenger 6.0」(10位)、「ICQ 2003a」(15位)の4種類が挙がっている。【高森 郁哉/Infostand】
ビット9
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