オタワLinuxシンポジウム3日目:NFS、USB、AppArmor、LSBの話題

4日間にわたる第8回オタワLinuxシンポジウム(OLS)の3日目、特に興味深かったセッションとしては、各種ファイルシステムを比較してそれぞれの利点を詳しく語った「NFSが最悪な理由」という講演、USBデバイスのリバースエンジニアリングに関するチュートリアル、SELinuxのライバルであるAppArmorの紹介、Linux Standard Baseの近況報告があった。

O'Reilly OSCON第1日目

オレゴン州ポートランド — 月曜日、8年目のO’Reillyオープンソースコンベンション(OSCON)がオレゴンコンベンションセンターで開会した。OSCONの第1日目と第2日目は、各種オープンソースプロジェクトの担当者が各自半日の配分時間でツールの利用方法についてチュートリアルプレゼンテーションを行う。OSCONには複数のトラックがあり、Webアプリケーション、データベース、Perl、JavaScript、AJAX、Ruby、Linux、プログラミング、ビジネスのトラックに分かれている。

オタワLinuxシンポジウム2日目:ユーザ空間は最悪、他

オタワ発 ─ 第8回オタワLinuxシンポジウム(OLS)の2日目は、初日と比べるとテクニカルなトピックが増えた。講演で特に印象に残ったのは、「ファイルシステム断片化の影響」、「デジタル・デバイド解消にLinuxを役立てる」、「ラップトップで使うLinux」だが、なんと言ってもDave Jonesの講演「ユーザ空間が最悪な理由」がこの日のハイライトだった。

Ubuntu Developer Summit Paris: 新たな同盟、新たな地平線

先週、Ubuntuの次期リリース(コードネームEdgy Eft)を計画立案するために60人を超えるUbuntu開発者がパリに集まった。公式には、この会議は開発者サミットと称され、カンファレンスではない。連日、2~10人からなるグループが、仕様のブレインストーミング、ドラフト化、ブラッシュアップに取り組んだ。このようなセッションが全部で60以上あり、多いときで10のセッションが並行して開催された。これらの仕様は ─ 来週には確定される予定だが ─ Canonicalスタッフによる優先順位の決定と承認をへて、次期リリースの機能における目標として活用される。

OSSベンダー幹部ら、オープンソース・モデルのさらなる定着を予測

 オープンソース・ソフトウェアのパラダイムは、ソフトウェア市場に大きな変化をもたらしてきたが、今日ではもはや、オープンソース自体が当たり前の存在となりつつあり、あと5年もたてばこれまでのように大きく騒がれることもなくなるだろう──。6月21日に米国シリコンバレーのコンピュータ歴史博物館で催された討論会「The Open Source Effect(オープンソース効果)」で、米SpikeSource、JBoss、Sun Microsystemsなどのベンダー幹部らは、上のように口をそろえた。

JavaWorld DAY 2006:Googleのキーマンが語る「オープンソースとソフトウェアの未来」

「今後、ソフトウェアの多くの領域でコモディティ化が進み、その大部分はオープンソース化されていくだろう」——そう主張するのは、米Googleで同社のオープンソース・プログラム「Google Code」を主導するグレッグ・スタイン氏だ。氏は、Java開発者を対象とした技術セミナー「JavaWorld DAY 2006」(2006年6月22日開催。主催:月刊JavaWorld/IDGジャパン)の基調講演において、Googleのオープンソースに関する取り組みやソフトウェア・ライセンスの未来などについて語った。このスタイン氏、Googleに勤務する傍らで、Apache Software Foundation(ASF)の議長も務める、オープンソース界のキーマンの1人である。

日本SGIと電通大の産学連携チーム、ロボカップレスキューリーグに参戦

日本SGI(和泉法夫社長)と電気通信大学松野研究室(松野文俊教授)は、国際レスキューシステム研究機構(IRS)の産官学連携チーム「SHINOBI」を結成し、独ブレーメンで6月14日から18日まで開催される「ロボカップ2006ドイツ世界大会」のロボカップ・レスキューリーグに4年連続で出場したと発表した。

予想以上の成果を収めたKDE 4 Multimedia Meeting

KDEの主要なマルチメディア・コンポーネントおよびマーケティングに関与しているメンバたちが、5月26日~28日の日程で、KDE 4 Multimedia Meeting(K4M、以前のK3M)という会合をオランダのAchtmaalで開いた。参加者たちは、プロジェクトの目標について話し合い、KDE 4のマルチメディア・コンポーネントに有望な改良をもたらす、かなりの量のコーディングを行った。

刺激的かつ啓蒙的なRed Hat Summitのセッション

テネシー州ナッシュビル発 ― 今年のRed Hat Summitで唯一本当に困ったのは、執筆と食事、それにパーティー以外の時間をどの講演に割り当てるかを決めることだった。興味のあるセッションが見当たらなかったのではなく、聞きたい講演が同じ時間に重なったときに1つを選ぶのに苦労したのだ。ここでは、行われた90のブレークアウトセッションのうち3つについて簡単に報告する。