Black HatでのWi-Fi弱点の隠匿

時事解説 — ご存じと思うが、全面開示とは脆弱性の詳細を何もかも公表することを是とするセキュリティ理念で、今も研究者、ベンダー、セキュリティ企業の間で議論されている。だが、先週ラスベガスで開催されたBlack Hat Briefingsで多くの見出しを賑わした話題は、それとは別のタイプの開示に基づくものであった。適当な名前が付いていないので、これを「えせ開示」と呼ぶことにしよう。以下、理由を述べる。

出だしの遅れたDEFCON 14

登録受け付けの混雑を避けようと金曜早朝に出向いたのは今振り返ってみるとどうやら誤算であった。とはいえ、一瞬噴出してはプスプス失速してまたもや渋滞といった事態を何回か繰り返したにもかかわらず、時折秩序を示すこの混沌が本格的に動き出したことは間違いない。世界最大のハッカーコンファレンス、DEFCON 14の話である。

Apple、Dual Core Xeon搭載Macを発表──新MacOS「Leopard」も披露:WWDC 2006リポート

 米サンフランシスコで開催されているApple Computer主催の「Worldwide Developer Conference(WWDC)2006」(8月7日〜11日)で、初日の基調講演に登壇した同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、2007年にリリースを控えた「Mac OS X 10.5」(コードネーム:Leopard)に搭載する予定の多数の新機能を披露した。しかし、基調講演で人々の注目を浴びたのは、同氏が発表したハードウェア製品だった。

「本格的な」サイバー組織犯罪グループの台頭にFBIが警鐘

 「オンライン上での犯罪が急増するなか、サイバー犯罪者たちは、マフィアなどの組織犯罪グループと同じような組織を構築しつつある」──。米国連邦捜査局(FBI)捜査官のトーマス X.グラッソJr.氏は8月4日、「Black Hat USA 2006」の直後に開催された姉妹イベントの「DEFCON 14」コンファレンス(8月4〜6日)で、そうしたサイバー組織犯罪グループの台頭に警鐘を鳴らした。

管理アプリケーションがセキュリティ上のリスク要因に──セキュリティ会社が指摘:Black Hat USA 2006リポート

 エンタープライズ管理アプリケーションは、コーディングの安全性や導入方法に問題を抱えている。アンチウイルス、パッチ管理、システム管理などをサポートするアプリケーションが、悪意のある強力なボットネットに変わってしまう危険性があるからだ──。このほど米国ラスベガスで開催されたセキュリティ関連イベント「Black Hat USA 2006」では、このような研究結果が明らかにされた。

「NACソリューションの安全性に疑問あり」──セキュリティ専門家が警告:Black Hat USA 2006リポート

 NAC(Network Access Control)技術は、これまで多くの問題を抱える企業ネットワークの救い主として祭り上げられてきた。しかし、インサイティックスのセキュリティ専門家、オファー・アーキン氏は、「クライアントのアクセスを制御するだけで満足している企業IT管理者は、その考えを見直すべきだ」と警告を発している。

OSCONを終えて(動画あり)

第8回を数える年に一度のO’Reillyオープンソースコンベンション(OSCON)が金曜日に閉幕した。最終日の午後には、いくつかの講演と、Free Software Foundationの総合弁護士でSoftware Freedom Law Centerの所長であるEben Moglenによるフェアウェルスピーチが行われた。Moglenはソフトウェアライセンスの重要性について語り、このスピーチはカンファレンスを締めくくるにふさわしいものだった。

元Sleepycat CEO、Oracleの組み込みデータベース戦略を語る

 米Oracleは大規模データベース市場で大きな支配力を有しているかもしれないが、小規模なデータベースを求めるユーザーにはあまり評価されてこなかった。Oracleが2月に買収したSleepycat Softwareの元CEOで、現在、Oracleの組み込み技術担当バイスプレジデントを務めるマイケル・オルソン氏は、そうしたこれまでの状況を変革しようと試みている。

Packt PublishingがオープンソースCMSアワードを告知

オープンソースライセンスの下で利用可能なコンテンツ管理システム(CMS)は膨大な数にのぼる。さまざまな選択肢の比較やデモを行うためのすばらしいリソース、cmsmatrixopensourcecmsを覗いてみるだけでも数百以上のCMSが見つかる。果たして最も優れたCMSはどれだろうか。英国のバーミンガムに拠点を置くPackt Publishingは、この疑問に答えるべく、オープンソースCMSアワード(Open Source CMS Award)の選考を行うことを決定した。