IIJ、送信ドメイン認証機能を実装したメールフィルタプログラムをOSSで公開

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2008年08月28日、メールシステムに送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」を実装したメールフィルタプログラムを独自開発、オープンソースソフトウェアとして無償公開した。ライセンスはBSD。送信元を詐称した迷惑メールへの対策として、企業やISPへの導入を促進する。

 公開したのは、SPF/Sender ID認証用ライブラリと、このライブラリを利用したSendmail/Postfix用のメールフィルタプログラムの2点。ともにメール受信側に導入する。同社が2006年から商用サービス向けに適用しているメールフィルタ機能がベースで、厳しい商用サービス環境下でも安定稼働する品質という。

 今後は、電子署名ベースの送信ドメイン認証技術「DKIM」に対応したメールフィルタプログラムの公開など、企業やISPの要求仕様にあった機能を随時強化していく予定。

 送信ドメイン認証の導入には、メール送信側と受信側の両方に対応が必要で、特にSPF/Sender IDは、対応しやすい送信側の普及が進んでいるのに対し、受信側は別途メールフィルタプログラムが必要なことなどから遅れているという。【鴨沢 浅葱/Infostand】

IIJ
http://www.iij.ad.jp/

メールフィルタプログラムの公開サイト
http://sourceforge.net/projects/enma