オープンソースのJavaフレームワーク「Apache Wicket v9」が公開

 Apache Software Foundation(ASF)は7月15日、オープンソースJavaフレームワークの最新のメジャーリリースとなる「Apache Wicket v9.0.0」公開を発表した。Javaの最小要件はバージョン11となり、多数の機能強化が加わっている。

 Apache WicketはオープンソースのJavaフレームワークで、Webデザイナーはこれを利用してリッチなWebサイトやアプリケーションを構築できる。

 Apache Wicket v9は2018年に公開されたバージョン8に続くメジャーリリースとなる。

 Javaのサポートはバージョン11からとなった。悪意あるスクリプトや許可のないコード実行からアプリを保護するためのCSP(Content Security Policy)のサポートが加わった。デフォルトで有効となっており、柔軟性のあるAPIによりレベルをカスタマイズできる。

 内部のページ保存メカニズムを再構築し、簡素化した設計にした。モーダルウィンドウコンポーネントの実装ModalDialogが新しくなった。これまでのModalDialogも残っているが、非推奨となっており、将来的に削除される。

 JUnitがバージョン5にアップデートされた。CDI(Context and Dependency Injection)はバージョン2.0となった。

 Apache Wicket開発チームは合わせて、JDKアーリーアクセスビルドを使うオープンソースプロジェクトのテストを推奨するOpenJDK Quality Outreachイニシアチブへの参加により、OpenJDK 11/14/15(アーリーアクセス)でテスト済みであることにも触れている。

 Apache Wicket v9はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Wicket
https://wicket.apache.org/