Webアプリケーションフレームワーク「Angular 10」リリース

 Web開発フレームワークAngular開発チームは6月25日、最新のメジャーリリースとなる「Angular 10」を公開した。

 AngularはTypeScriptベースのWebアプリケーション開発フレームワーク。Web、モバイル、デスクトップ向けのアプリケーション開発ができる。主要な統合開発環境(IDE)でサポートされており、宣言的なテンプレート、RxJSやImmutable.jsなどのプッシュモデルを使うことができる。

 Angular 10は2月に公開されたAngular 9に続く最新のメジャーリリース。開発期間は通常よりも短く、変更点も小規模なものに留まっている。

 Angular Materialで、データの範囲を指定できるData Range Pickerが加わった。また、CommonJSスタイルでのライブラリのインポートにはアプリケーションが肥大化し性能が低下するという懸念があるため、これに対して警告が表示されるようになった。

 ng newで新しいワークスペースを作成時、プロジェクトを厳密に設定するフラグ(–strict)を利用できるようになった。TypeScriptのStrictモードが有効になり、フラグを有効にしてプロジェクトを開始すると、バグを早期に発見できるなどメンテナンス性が改善するという。このほかにも多数の細かな機能強化が加わっている。

 Angular開発チームは年2回のリリースで開発を進めており、次期Angular 11は2020年秋に公開予定という。

Angular
https://angular.io/