オープンソースのペイントソフト「Krita 4.3」が公開

 オープンソースのペイントソフトウェアKrita開発チームは6月18日、最新安定版となる「Krita 4.3.0」を公開した。

 KritaはWindowsおよびmacOS、Linuxで動作するオープンソースのペイントソフトウェア。Krita 4.3は、2018年に初版が公開された4系の最新版。4系では2019年5月に4.2が公開されており、それに続くメジャーリリースとなる。

 グラデーションマップフィルタにカラーモードオプションが加わり、メモリリークにつながるバグも修正した。グラデーションマップフィルターに似ているがパレットを使ってカラーを選択するPalettizeフィルター、画像の先鋭化処理のためのハイパスフィルターも加わった。

 アニメーション関連機能では、レンダーアニメーションダイアログでのエクスポートオプションやレイヤーの選択などを強化した。キャッシュ機能も強化され、再生とスクラブがスムーズになるとしている。このほかにも、アニメーションのレンダリングダイアログなど細かな強化が加わっている。

 RGBAブラシでは、カラーブラシ先端で不透明度と明るさを別々に設定できるようになった。ピクセルブラシエンジンを強化し、20%高速になったという。

 色選択ダイアロでは精度や操作性、処理速度の改善が行われている。4096色以上のカラムを持つパレットの読み込みと表示で不具合があった点も改善された。

 一部の状態を保存するスナップショット(コピー)を作成してその後その状態に戻すスナップショットドッカーが加わった。

 Androidでは、SamsungのAirアクションをサポートした。

 そのほか、1000件以上のバグを修正し、性能と安定性を強化している。

Krita
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