「Krita 3.2」リリース、タッチ操作サポートの復活やG'MICプラグイン統合などが行われる

 オープンソースのペイントソフトウェア「Krita」開発チームは8月17日、最新版となる「Krita 3.2.0」を公開した。G’MICプラグインの統合(WindowsとLinuxのみ)、タッチ操作によるペイントの復活などが特徴となる。

 Kritaはオープンソースで開発されているペイントソフトウェア。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応する。10年以上前にさかのぼるプロジェクトで、アマチュアとプロが必要とするブラシエンジン、ブラシの手ブレ補正、パレットのポップアップ、描画補助線、カラー管理などさまざまな描画・編集ツールを備える。

 Krita 3.2は2016年12月に公開されたKrita 3.1に続く最新版。当初の予定より遅れてのリリースとなった。本バージョンではオープンソースの画像処理フレームワーク「G’MIC(GREYC’s Magic for Image Computing)」プラグインを統合した。これまでのgmicプラグインを置き換えるもので、そのまま使えるという。なお、Mac OS Xでは技術的な理由から統合されていない。

 また、バージョン2.8に導入されたものの、Qt 5のポーティングにより削除されていたタッチ操作が復活した。ツールボックスではスマートパッチツールを導入、不要なエレメントのクリーンナップと削除ができるようになった。バージョン4.0で導入する予定だったが、早期に実現したという。

 このほか、Radianのブラシセットがデフォルトのブラシとして追加された。絵画のようなタッチの作成に適しているという。また、可視やロックなどのレイヤーの状態を変更するショートカット、新しいブレンドモードHard Overlayの追加などが加わっている。

 Krita 3.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Krita Foundation
https://krita.org/