「GitLab 13」リリース、自動デプロイ機能やスニペット機能を強化

 オランダGitLabは5月22日、Gitリポジトリを中心としたソフトウェア開発支援ツールの最新版となる「GitLab 13.0」を公開した。「AWS Elastic Container Service(ECS)」に対応する自動デプロイ機能などが加わっている。

 GitLabはGitベースのソースコード管理機能やコードレビュー、パッケージ管理、ユーザー管理、包括的なCI/CDツールチェーンといった機能を備えるWebアプリケーション。オープンソースで提供されている無償版と有償版がある。

 GitLab 13.0は2019年6月に公開したバージョン12に続く最新のメジャーリリース。事前に定義済みのCI/CD設定により自動で構築/テスト/デプロイを行う「Auto DevOps」を強化し、Amazon Web Servicesの「Elastic Container Service(ECS)」をサポートした。コードをコミットするだけでデプロイができるとしている。

 コードを細分化して保存できるSnippets(スニペット)機能でバージョン付けが可能になった。Gitリポジトリによりバージョン管理され、Snippets編集時に変更するとコミットが作成される。Snippetsのクローンを作成して編集し、リポジトリに戻すこともできる。開発チームによると、今後Snippetsでコラボレーションを可能にする方向で、複数ファイルのサポートなどの機能開発を進める予定という。

 Web IDEでダークテーマを導入したほか、Unicornに代わってPumaがデフォルトのWebサーバーとなり、これによってメモリの消費を約40%削減できるという。

 また、マージリクエストで、実行プランを作成するterraform planコマンドのサマリをレビューできるようになった。TerraformのHTTPバックエンドとしてGitLabを使用できるようになり、プロジェクト毎にTerraformのストレージを設定する必要がなくなった。

 有償版では、Gitaly ClusterによりNFSなしに高可用性のGitストレージを利用できるようになるなどの機能が加わっている。

オランダGitLab
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