「GitLab 12」リリース、CI/CD機能強化など多数の機能を追加

 オランダGitLabは6月22日、Gitリポジトリ管理の最新のメジャーリリースとなる「GitLab 12.0」を公開した。CI/CD関連の強化を中心に多数の機能が加わった。

 GitLabはGitリポジトリを中心としたソフトウェア開発プロジェクト支援ツール。オープンソースで提供されている無償版と有償版がある。ソースコード管理、CI/CD、モニタリング、セキュリティなど開発ライフサイクルをサポートする機能を備える。

 GitLab 12.0は2018年6月に公開したバージョン11に続く最新のメジャーリリースとなる。CI/CD関連機能を強化し、GitLab CI/CDジョブからログの出力を展開・折りたたみできるようになった。また、グループ固有の通知を送るメールアドレスの設定が可能になった。これを利用することでグループに応じて通知を受け取るメールアドレスを分けることができる。ビルドのコンパイルについてメールアラートを作成するGitLab Pipeline Emails機能も強化し、デフォルトのブランチの失敗についての通知のみを送る設定が可能になった。

 最新の履歴のみを取得するshallow clonesをプロジェクトレベルで設定できるようになった。デフォルトで新しいプロジェクトで使えるようになった。このほか、CI/CDジョブを動かし結果をGitLabに送るGitLab Runner 12.0も公開した。

 GitLabのKubernetes統合からJupyterHubを実装できる機能を強化し、KubernetesクラスタにJupyterHubをインストールすると拡張から自動的にプロビジョニングや設定が行われるようになった。

 有償版では、マージリクエストのReview Appを自動生成する機能を強化し、ビジュアルレビューツールを直接Review Appに組み込めるようになった。ユーザー体験やデザインの変更について関係者にフィードバックを送ることができる。

 また、左のスライドバーメニューからプロジェクトの依存性リスト(Bill of Materials)にアクセスできるようになった。セキュリティではIPアドレスによりアクセスを制限できる機能も加わっている。

オランダGitLab
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