オープンソースのオーディオ編集ソフト「Audacity 2.4.1」リリース

 オーディオ編集ソフトウェアAudacityの開発チームは5月21日、「Audacity 2.4.1」のリリースを発表した。Time Toolbarの導入などの強化を含む。

 Audacity 2.4.1は、2012年に公開されたAudacity 2.0の最新安定版となる。Audacity 2.4系ではバージョン2.4.0が5月16日にリリースされたが、公開直後に深刻なバグが発見されたとのことで、配信が中止されていた。

 Selection Toolbarにあったオーディオの時間軸を独立させ、新しいツールバーとなるTime Toolbarを導入した。Time Toolbarはリードオンリーのツールバーで現在の時間を表示し、再生や録音時は動的に現在のプレイヘッドや録音時を動的に表示する。

 エクスポートでOpus方式がメニューに加わった(WindowsとLinuxのみ。macOSは今後対応予定)。新しいエフェクトとしてLoudness Normalizationが加わった。トラックのRMS(実効値)レベルを測定するアナライザも加わった。

 SpectrogamとWaveformを有効にしている高度なユーザー向けに、マルチビューオプションを導入した。SpectrogamとWaveformを同時に表示するもので、切り替えの必要がなくなる。

 このほかにも多数の機能強化が加わっている。

 なお、バージョン2.4.0で発見されたバグはWindows、macOS、Linuxでの発生が確認されており、オーディオファイルの損失や破損につながるものとしている。同時に2つのプロジェクトを開き、あるプロジェクトから別のプロジェクトにオーディオをペーストした場合などに発生するとのこと。この問題はバージョン2.4.1で修正されている。

Audacity
https://www.audacityteam.org/