6年ぶりの安定版、フリーのオーディオ編集ツール「Audacity 2.0」リリース

 3月13日、フリーのオーディオ編集録音ツール「Audacity」の最新版「Audacity 2.0」がリリースされた。6年ぶりの安定版となり、エフェクト機能の改良やトラック関連機能の改善、ユーザーインターフェイスの改良などが行われている。

 Audacityは音声の編集、録音、ミキシングができるフリーソフトウェア。WAVE、Ogg Vorbis、AIFFといったファイル形式をサポートし、音声にエフェクトをかける機能なども搭載する。

 Audacity 2.0は2005年にリリースされたAudacity 1.2.6以来の安定版となり、ベータ版として公開されていたAudacity 1.3.4をベースとしている。

 1.2.6からの変更点としては、エフェクト機能の改善が挙げられている。特にイコライザやノイズ除去、ノーマライズなどは大きく改良されているという。また、ボーカル除去プラグインが追加されたほか、WindowsおよびMac版ではリバーブプラグイン「GVerb」も追加された。

 また、ラベルトラックに対するSync-Lock Tracks(トラック同士の同期がずれないよう、挿入や削除といった処理を行った際に自動的に他のトラックに対しても適切な挿入や削除を行う機能)の改善やトラックへの複数クリップ配置、キーボードによるトラック操作や選択操作の実行、キーボードショートカットの追加といった改良も行われている。

 そのほか、入力及び出力を管理するデバイスツールバーの追加やタイマー録音、トラックごとのレベルメーターといったインターフェイスの改善や自動クラッシュリカバリ、必要時にWAV/AIFFファイルを読み込むことによるインポートの高速化、FLACサポート、FFmpegライブラリサポートなども改良点としてあげられている。

 Audacity 2.0はWindows、Mac OS X、Linuxなどに対応、ライセンスはGPL 2。SourceForge.JPのダウンロードページからダウンロードできる。

Audacity
http://audacity.sourceforge.net/

Audacityのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/audacity/