「Audacity 2.2」リリース、MIDIファイルの再生に対応

 WindowsやMac OS X、Linuxなどで動作するオーディオ編集ソフトウェア「Audacity」開発チームは11月2日、最新版となる「Audacity 2.2.0」リリースを発表した。MIDIファイルの再生に対応したほか、ユーザーインターフェイスの改善などが行われている。

 Audacityは音声ファイルの再生やマルチトラック録音、編集などを行えるソフトウェア。音量調整やトリミングといった基本的な編集機能に加えて、エフェクト処理を適用することもできる。WAVEやAIFF、AU、FLAC、Ogg Vorbisなどさまざまな形式のファイルを読み込めるほか、エクスポートにも対応する。

 Audacity 2.2は、2012年に公開されたバージョン2系の最新安定版。本バージョンではMIDIファイルの再生が新たにサポートされた。WindowsではAudacity単体での再生が可能だが、Mac OS XとLinuxでは別途ソフトウェアシンセサイザーの導入が必要となる。

 ユーザーインターフェイスも改善され、メニュー構成の強化やメニューバーの拡張が可能になった。ヘルプボタンを設定、エフェクトなどに導入した。カスタマイズが可能なテーマも4種類が導入されている。

 そのほか200近くのバグを修正したほか、ファイルシステムエラー発生時に可能な限り録音データを保存するといった改善も加わった。Mac OS Xでは、Sierra(バージョン10.12)にフルサポートした。

Audacity
http://www.audacityteam.org/