オープンソースの動画編集ソフト「Kdenlive 20.04」リリース

 オープンソースの動画編集ソフトウェアKdenlive開発チームは4月24日、最新のメジャーリリースとなる「Kdenlive 20.04」の公開を発表した。

 Kdenliveは、WindowsおよびmacOS、Linuxで動作する動画編集ソフトウェア。QtおよびKDE Frameworksライブラリを使ってユーザーインターフェイスが構築されている。動画に関連するほとんどの処理はノンリニアのビデオエディタフレームワークであるMLT Frameworksで実装されており、マルチトラック編集、タイトル画像を作成できる「Titler」機能、エフェクト、自動バックアップ、オーディオレベルやカラースコープのチェックといった機能を備える。

 「Kdenlive 20.04」は、2019年12月に公開したバージョン19.12に続く最新版。

 2019年春に公開した「Kdenlive 19.04」から1年間かけてリファクタリングが進められた。また、モニターの動画の解像度を拡張することで編集体験を高速化するPreview Scalingが導入された。

 プロジェクトに関連するクリップを表示する「Project Bin」も強化した。フィルターを導入し、5つ星を使った評価とカラータグ付が可能になった。評価のクリッピング、クリップの種類によるフィルタイリング、名称/日付/時間/評価/種類などによるソートなどが可能となった。マルチカメラ編集インターフェイスも追加され、ライムラインで使用するトラックを選択できるようになった。

 PixarのOTIOインターフェイスフォーマットのインポートとエクスポートが加わり、Final Cut 7 XML、Final Cut Pro X XML、Adobe Premiereと相互運用できるようになった。

 このほか、モーショントラッキング、キーフレームのズームバーなどで多数の機能強化が加わっている。安定性のための強化も加わった。

 Kdenlive 20.04はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Kdenlive
https://kdenlive.org/