オープンソースの動画編集ソフト「OpenShot 2.4」リリース

 オープンソースの動画エディタソフトOpenShot開発チームは9月7日、最新版「OpenShot Video Editor 2.4」を公開した。安定性の強化に取り組み、クラッシュへの対処も行われている。

 OpenShot Video EditorはWindowsおよびmacOS、Linuxで動作するオープンソースのビデオ編集ソフトウェア。C++で実装された動画処理バックエンドと、Python/PyQt5ベースのユーザーインターフェイスで構成されており、デコード/エンコードにはFFmpegを利用する。シンプルなユーザーインターフェイスを利用して動画を編集できるほか、エフェクトやオーディオの波形表示、スローモーション、タイトルエディタ、70以上の言語対応など多様な機能を持つ。ライセンスはGPLv3。

 OpenShot 2.4は、2016年8月に登場したバージョン2系の最新版となる。安定性の強化を中心に機能が加わっている。

 安定性では、クラッシュにつながる問題に対応し、デバッグも行った。スレッドシステムに関連したもの、Ubuntuビルドサーバー、イメージシーケンスエクスポートに関連したものなど多数で、これにより動画処理中やエンコード中のクラッシュを防ぐとしている。

 ビデオエディタのopenshot-qtでは、アンドゥ/リドゥ履歴が各プロジェクトファイルで保存されるようになった。アンドゥとリドゥ履歴の保存により自動保存システムの利便性の改善にもつながったという。保存する数は設定で変更できる。

 イメージシーケンスのエクスポートも強化し、PNG、JPG、PPM、BMPといった形式をサポートするようになった。オーディオオンリー、動画オンリーなどのオプションも加わった。クリップにフリーズフレームを加えるFreezeなども加わっている。

 OpenShot 2.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

OpenShot Video Editor
http://www.openshot.org/