VJにも利用できるオープンソースの動画エディタ「LiVES 3.0」リリース
オープンソースの動画エディタ「LiVES」開発チームは8月9日、最新版となる「LiVES 3.0」を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
LiVESは2002年にスタートした動画編集システム開発プロジェクト。CおよびPerl、Pythonで実装されており、ノンリニア編集機能だけでなくリアルタイムの動画パフォーマンス機能も備えている。フォーマット、フレームサイズ、フレームレートなどを気にすることなく動画編集ができ、動画編集だけでなくVJ(ディスクジョッキーの動画版)などのリアルタイム性が求められる映像パフォーマンスにも利用できるツールだという。ライセンスはGPLv3で、対応プラットフォームはLinuxおよび各種BSD、UNIX。macOSでも動作するとのことだが、公式パッケージは提供されていない。Windows版は現在開発中というステータスになっている。
2009年に最初の正式版(バージョン1.0)を公開して以来3回目のメジャーリリースとなるLiVES 3.0では、ユーザーインターフェイスを中心に大部分のコードの書き直しを進めた。コードのクリーンナップを進め、視覚的にも改善されているという。
OpenGLの再生プラグインを強化し、高度なオプションを有効化できるようになった。また、外部のオーディオとオーディオレコードが新しくなり、精度を改善した。CPUの消費も改善するという。動画ジェネレーター起動中のレコーディングを最適化し、オーディオループのレコードが正確に行えるようになった。
オンラインのビデオダウンローダーでは、クリップサイズとフォーマットを選択できるようになった。このほか多数の強化が加わっている。
なお、開発チームは8月13日に、バグの修正とpackage-configをlibweed向けにアップデートしたバージョン3.0.1を公開している。
LiVES
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