「NetBSD 8.2」リリース

 The NetBSD Projectは4月2日、最新安定版となる「NetBSD 8.2」を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 NetBSDは高速で安全性が高いというUNIX系OS。カリフォルニア大学バークレー校が開発した4.4BSD Lite2を土台に高い移植性を特徴とし、様々なハードウェアで実装されている。

 NetBSD 8.2は2018年7月に公開されたバージョン8系の最新安定版。なお、NetBSDの最新のブランチは、2月に公開した「NetBSD 9.0」となる。

 バグの修正が中心で、x86では、Hyper-V Gen.2仮想マシンのフレームバッファのサポートが加わった。古いCPUブート時の不具合を修正したほか、EFI bootもtftpのサポートなどの強化が加わった。x86 bootloaderでmultiboot 2のサポートが加わった。

 セキュリティでは、カーネルメモリ情報のリーク問題を複数修正した。CVE-2019-9506と識別されているBluetooth暗号鍵ネゴシエーションに関する問題にも対応した。httpd(8)でも、いくつかのセキュリティ問題を修正したと報告している。

 パッケージコレクションのexpatがバージョン2.2.8となった。nouveau、radeonなどのGPUドライバでも強化が加わっている。

The NetBSD Project
https://www.netbsd.org/