分散環境向けモニタリングツール「Apache SkyWalking 7.0」リリース

 分散環境向けアプリケーションパフォーマンスモニタリングツール「Apache SkyWalking」開発チームは3月22日、最新のメジャーリリースとなる「Apache SkyWalking 7.0.0」リリースを発表した。

 Apache SkyWalkingはアプリケーションの性能をモニタリングするソフトウェア。マイクロサービスやコンテナベースのアプリケーション向けに設計されており、追跡、サービスメッシュテレメトリ解析、メトリクスの統合と視覚化などの機能を備えたプラットフォームを提供する。サービスメッシュはIstio、Envoyなどをサポートする。2015年に開始したプロジェクトで、2017年にApache Software Foundation(ASF)に寄贈された後、4月末にASFのトップレベルプロジェクトに昇格している。

 Apache SkyWalking 7.0は、1月に公開したApache SkyWalking 6.0に続く最新のメジャーリリース。メソッドパフォーマンスプロファイルのサポートが加わり、E2E Testフレームワークを利用できるようになった。UIでは、カスタムトポロジーを定義できるようになった。

 JavaエージェントではJDK 1.6/1.7がサポート対象外となり、最小要件はJDK8となった。エージェントコアでlazy injection APIが加わり、StrutsプラグインでServlet 2.5を利用できるようになった。ElasticSearchプラグインのバグを修正したほか、Finagleなど新しいプラグインが加わった。

 バックエンドでは、ストレージのオプションとしてInfluxDBが加わった。エージェント向けにHTTPプロトコルを利用できるようになったほか、Nginx LUAエージェントのサポートも加わった。

 このほか、多数の機能強化が図られている。

Apache SkyWalking
https://skywalking.apache.org/