「Zabbix 4.2」リリース

 オープンソースのITインフラモニタリングツール「Zabbix」開発チームは4月2日、最新版となる「Zabbix 4.2」公開を発表した。性能や柔軟性などが強化されている。

 Zabbixはネットワークやサーバーハードウェア、各種アプリケーションなどの監視を行うためのモニタリングソリューション。GPLv2で公開されている。

 Zabbix 4.2は2018年10月に公開されたZabbix 4.0系の最新版。速度、拡張性、柔軟性などに主眼を置いた機能強化が図られた。事前処理ルールの検証とスロットル機能、プロキシのアイテム事前処理のサポートなどにより多数のメトリクスを瞬時に収集できるようになった。

 lldルールの事前処理、lldマクロでのカスタムJSONパスのサポートなどが加わった。また、ホスト/テンプレートレベルのタグ実装によりイベントタグ管理が容易になるという。そのほか、Webモニタリングヘッダでのコンテンツマッチングを実装したほか、外部のインスタンスから内部のメトリクスのモニタリングも可能になった。

 PostgreSQLの拡張で時系列データを扱うTimescaleDBをサポートした。また、Prometheusのエクスポート機能を使ってデータを収集できるようになった。

 Zabbix 4.2はRed Hat Enterprise、CentOS、Oracle Linux、Ubuntu、Debian、SUSE Linux Enterprise Server、Raspbianをサポート、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Zabbix
https://www.zabbix.com/