「Istio 1.5」リリース、「Istiod」やEnvoyの拡張モデルを導入
コンテナクラスタ向けのサービスメッシュ「Istio」開発チームは3月5日、「Istio 1.5」を公開した。インストールと設定が容易になるなどの機能強化が図られている。
2019年11月に公開したバージョン1.4に続く最新版。2019年3月に公開されたバージョン1.1に続いて多くの機能が導入、改善されているという。
インストーラーを簡素化し、コントロールプレーンコンポーネントを単一のバイナリにした「Istiod」を導入した。APIとランタイムはこれまでのコンポーネントと一貫性がある。管理が容易になると同時にメッシュユーザーには同じ体験を提供できるという。
Envoyプロキシサーバーの拡張モデルを導入した。すでにIstioはカスタムポリシーとテレメトリを可能にするMixerプラグイン、データプレーンのカスタマイズを可能にする拡張などを有するが、1.5では、WebAssembly(Wasm)を使ったEnvoyの新しい拡張モデルを導入した。開発者はWasmを利用してEnvoyプロキシで安全にコードを配信・実行できるという。これをテレメトリシステム、ポリシーシステムなどに統合したり、メッセージの本体を変更することもできるという。
このほかにも、ユーザビリティ、セキュリティ、テレメトリ、トラフィック管理などで細かな強化が加わっている。
Istio 1.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Istio
https://istio.io/