サーバー性能分析ツール「zPerfmon」、米Zyngaが公開

 ソーシャルゲームサービスを提供する米Zyngaは8月9日、自社が利用しているサーバー性能モニタリングツール「zPerfmon」をオープンソースで公開した。ライセンスはApache License 2.0。1台のマシンで数千台のサーバーのデータを収集・分析できるという。

 zPerfmonは、Zyngaが運用環境にある本番サーバーの性能を調べる目的で開発したツール。ゲームやサービスが増えるにつれて性能への潜在的問題も増えており、これを効率よくモニタリング・管理するために開発した。開発チームによると同社ではzPerfmonを利用して一日に約150ギガバイト、データベース内で1億行にも上るのデータを処理し、さまざまな方法で活用されているという。

 zPerfmonは、対象サーバー上で動作するクライアントと、収集されたデータのETL(抽出/加工/書き出し)や保存を行うサーバー側の処理エンジンで構成される。収集されたプロファイリングデータはGUIコンソールから確認でき、また収集されたデータを視覚化したり、相関分析を行った結果などもグラフィカルに閲覧できるという。

 データはPHPのシリアライズ機構、もしくはxhprof形式で収集される。データがxhprofフォーマットであれば、サーバーはPHP以外の言語を使って取得されたデータも扱えるという。実際、ZyngaではActionScriptやJavaで生成したプロファイルデータも処理しているという。

zPerfmon
https://github.com/zynga/zperfmon

米Zynga
http://www.zinga.com