「Visual Studio 2019 v16.5」リリース、多数の機能強化を含む

 米Microsoftは3月16日、統合開発環境「Visual Studio 2019 version 16.5.0」を発表した。.NETモバイル開発関連など多数の強化が加わっている。

 Visual Studio 2019 v16.5は2019年12月に公開されたVisual Studio 2019 v16.4に続く最新版。

 UWP(Universal Windows Platform)/WPFツールでは、UWPのターゲットプラットフォームとしてWindows 10 バージョン1909のサポートが有効になった。XAMLエディタ、XAMLデザイナーでも細かな強化が加わった。Xamarinでは、複数のXamarin.Formsターゲットに一度で変更を更新できるXAML Hot Reloadを強化し、AndroidとiOSで同時に変更を保存して確認できるようになった。

 Visual Studio IDEでは、使用するAzure Active Directoryの特定サブセットにアカウントをフィルタリングできるようになった。このほか、細かな機能が加わり使い勝手を改善した。

 デバッグではC#コードの逆コンパイルのサポートが加わったほか、Attach to Processダイアログ経由でDocker Windowsコンテナで動いているプロセスをでアタッチできるようになった。.NET Object Allocation Trackingの割り当てビューを強化した。

 Azure Toolsでは、生産性改善として.NET Core Worker Serverのサポートが加わった。App Service Linuxへのパブリッシュ時にアプリ実行まで待ってブラウザウィンドウを開くようになった。2019年12月に公開されたサーバーレスのAzure Functions v3のサポートも加わった。

 このほか、C++、F#、JavaScript/TypeScriptなどでも強化が加わった。

 Visual Studio 2019 v16.5は、無償のコミュニティ版をプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Visual Studio
https://visualstudio.microsoft.com/