ScalaコードからJavaScriptコードを生成できる「Scala.js 1.0」リリース

 ScalaコードをJavaScriptコードにコンパイルするツールを提供するScala.js開発プロジェクトは2月25日、正式版となる「Scala.js 1.0.0」を公開した。

 Scala.jsはScala言語で実装されたコードをWebブラウザやJavaScriptランタイムなどで実行できるJavaScriptに変換するツール群。Scalaは強力な型付け機能を備えており、その特徴をWebアプリケーション開発などに生かせるという。また、高い最適化機能やJavaScriptランタイムとの互換性もあるという。ライセンスはApache License 2。

 2013年にバージョン0.1が公開されて以来、約7年をかけてバージョン1.0.0に到達した。本バージョンではデフォルトでECMAScript 2015準拠のコードを出力するようになり、JavaScriptライブラリとの相互運用性を強化した。Scala/JVMの移植性も改善した。ランタイムの性能も改善した。

 なお、直前のリリースとなるバージョン0.6系との後方互換性はないため、ライブラリは1.0を使って再コンパイルする必要があるという。

Scala.js
https://www.scala-js.org/