「Scala 2.13」リリース、標準ライブラリを見直し
Scalaプログラミング言語の開発チームは6月11日、最新版「Scala 2.13.0」を公開した。標準ライブラリの見直しが最大の特徴としている。
Scalaはオブジェクト指向と関数型の2つの要素を持ち、Java上で動作するプログラミング言語。Scala 2.13.0は、2016年秋に公開されたバージョン2.12に続く最新安定版。2系が最初に公開されたのは2006年。
最大の特徴として、標準ライブラリコレクションで簡素化、性能、安全性に着眼して見直しを進めた。メソッドのシグネチャの簡素化、並列コレクションの独立モジュール化、抽象型としてのSeqMapの追加などがある。
標準ライブラリでは、Futureモジュールの堅牢性と速度を改善した。使い勝手を改善するクラスやメソッドも加えたという。言語側でもリテラル型などで強化が加わっている。
コンパイラは5-10%高速になり、オプティマイザを最適化した。
Scala 2.13は2.12と同様にJava 8をターゲットにし、JDK 11を利用できる。