米Microsoft、「TypeScript 3.8」をリリース

 米Microsoftは2月20日、プログラミング言語「TypeScript 3.8」のリリースを発表した。型のみをインポート/エクスポートする文法が加わるなど、さまざまな強化が図られている。

 TypeScriptはMicrosoftが開発するプログラミング言語。オープンソースで公開されている。JavaScriptをベースに型付けシステムなどの機能を追加しており、記述されたコードはJavaScriptに変換してさまざまなWebブラウザやJavaScriptランタイム上で実行できる。

 TypeScript 3.8は、2019年11月に公開されたTypeScript 3.7に続く最新版。型のアノテーションや宣言のみをエクスポートする「export type」構文と、それをインポートする「import type」構文が加わった。実行時に使われないインポートが関連した振る舞いを制御するコンパイラフラグ「importsNotUsedAsValues」も追加された。

 新たにECMAScriptの新機能として提案されているプライベートフィールドをサポートした。プライベートフィールドはStage 3のクラスフィールド提案に含まれている新しい機能となり、フィールドが「#」で始まるprivate namesや、含まれるクラス外からはアクセスされないhard privacyなどの特徴を備える。また、ECMAScipt 2020で加わった「export as * ns」構文が実装された。

 このほかトップレベルでのaweitのサポートや、JavaScriptファイルにコメントの形で型付け情報などを記述できる機能なども加わっている。

TypeScript
https://www.typescriptlang.org/