オープンソースのモニタリングツール「Monitorix 3.12.0」リリース
オープンソースのモニタリングツール「Monitorix」の開発チームは2月21日、最新版となる「Monitorix 3.12.0」を公開した。
Monitorixはシステムおよびシステムリソースに関する情報の収集および監視を行うツール。軽量ながらさまざまなシステムリソースやサービスのモニタリングができるように設計されている。当初Linux/UNIX向けに開発されたが、組み込みデバイスでも利用できる。情報収集を行う「monitorix」というプロセスと収集したデータを表示するCGIスクリプト「monitorix.cgi」で構成されており、バージョン3からは単体で動作するHTTPサーバー機能も備える。
Monitorix 3.12は、2019年3月に公開されたバージョン3.11.0に続く最新版。PHP-FPMの統計情報を収集できるモジュール「phpfpm.pm」と、ローカルサーバーで動くUnboundの統計情報を集める「unbound.pm」が導入された。unbound.pmではリモートにあるサーバーの統計情報を収集することはできないもの、これらモジュールではその監視対象のほぼすべての情報をグラフ化できるとしている。
BIND向けのbind.pmモジュールをアップデートし、新しいバージョンのBINDに対応した。これまではBINDのアウトプットのパーシングにPerl XML::Simpleを利用していたが、Perl XML::LibXMLに変更した。
汎用センサー向けのgensens.pmモジュールでは、バッテリーの情報収集にも対応した。FreeBSDシステム向けのNFSグラフも改良されている。
Fail2banモジュールではグラフでの値の表示方法が変更され、「absolute」と「rate」の値を選択できるようになった。このほかにも多数の機能強化が加わっている。
The Monitor Project
https://www.monitorix.org/