「Darktable 3.0」リリース、GUIを刷新し使い勝手も向上

 オープンソースのデジタル写真管理・RAW現像ソフトウェア「Darktable」の開発チームは12月24日、最新のメジャーリリースとなる「Darktable 3.0」を公開した。GUIの刷新など多くの変更が加わっている。

 Darktableはオープンソースの写真管理・RAW現像ソフトウェア。Darktable 3.0は2015年12月に公開されたバージョン2系に続く最新のメジャーリリースとなる

 GUIが新しくなり、GTK+ CSSルールを利用してカスタマイズ可能になった。Gtk C darktableコードにはサイズ、カラー、固定ポジションは含まず、テーマを利用する。3.0でも、デフォルト以外に複数のテーマを用意している。GTK+の最小要件はバージョン3.22以上となる。

 「lighttable」で新しく「timeline」ビューが加わった。一定の期間を設定するとそれに関連する画像を表示できる。lighttableビューやdarkroomビューの「filmstrip」の書き直しも進めた。これにより全体の性能が改善するという。lighttableの4K/5Kモニタ対応や、CPUとSSEパス向けのコード最適化も行われている。

 2.6で導入した「filmic」を強化した「filmic RBG」モジュールが加わった。base curve、shadows、highlightsなどのグローバルトーンマッピングモジュールを置き換えるものとなり、使い勝手を改善した。これによりfilmicモジュールは非推奨扱いとなった。

 このほかにも新しいモジュールとして3D RGB Lutの変換処理を行う「3D lut」をはじめ、「tone equalizer」「RGB curve」「RGB levels」「basic adjustments」などが加わった。「denoise」モジュールも改善し、ほとんどの場合で高性能なデフォルト設定を利用できるという。

 Darktable 3.0はWindows、Linux、macOS、BSD、Solaris11、GNOMEなどに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Darktable
https://www.darktable.org/