写真RAW現像/編集管理ソフトウェア「Darktable 2.4」リリース、Windowsへの移植が完了

 オープンソースの写真ワークフローアプリケーション「Darktable」開発チームは12月24日、最新安定版となる「Darktable 2.4」を公開した。Windowsへのポーティングが完了し、Windowsユーザーに「Adobe Lightroom」に代わる選択肢を提供する。

 Darktableは写真の管理や編集、RAW型式データの現像といった操作を行えるソフトウェア。「写真家による写真家のためのソフトウェア」をうたい、写真家にとって実用的な機能を提供するという。写真データに対する非破壊編集、高速な処理、GPUアクセラレーションサポート、sRGB、Adobe RGB、XYZなどに対応するプロレベルのカラーマネジメント、JPEG、CR2、NEF、HDR、PFM、RAWといった多様な画像フォーマットのサポート、Luaスクリプトによる処理の自動化をサポートといった特徴を持つ。

 Darketable 2.4は、2015年12月に公開されたバージョン2系の最新版。夏に発表していたWindowsへのポーティング作業が完了した。印刷に対応していないなど機能に制限があり、一部TIFFインポート/エクスポートでファイル名で非ASCIIをサポートしないといった不具合もあるものの、Windowsで利用できるようになった。

 このほか、ヘイズ除去向けの新しいモジュールが加わり、ローカルコントラストモジュール、ブレンディングなども強化した。マスクでアンドゥをサポート、ベースカーブ、トーンカーブなども強化し、X-TransデモザイクアルゴリズムのFrequency Domain Chromaを実装した。富士フイルムのカメラ等で使われている圧縮RAFの読み込みもサポートした。

 ヘルパースクリプト2種類を導入、モジュールの新しいインスタンス作成が簡素化されるなど使い勝手も改善した。バグも修正されている。

 Darktable 2.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。新たに加わったWindowsのほか、Linux、macOS、BSD、Solaris11、GNOMEに対応する。

Darktable
https://www.darktable.org/