「Google Chrome 79」リリース、WebXR APIが有効になる

 Googleは12月10日、Webブラウザの最新版「Chrome 79.0.3945.79(Chrome 79)」のリリースを発表した。

 Google Chrome 79は11月初めに公開したバージョン78に続く最新版。セキュリティの強化として、過去のデータ漏洩事件で流出したパスワードの使用を警告するパスワードチェックツールを導入した。また、セーフブラウジングモードではリアルタイムで危険と思われるサイトをリストするブラックリストを参照できるようになった。使っていないタブの動作を停止させることでCPUの使用を削減する自動タブフリーズ機能も加わっている。

  バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)向けの機能である「WebXR API」が有効になった。Oculus VRやSteamVR(OpenVR)、Windows Mixed Realityといったヘッドセットに対応する。

 同一のGoogleアカウントを使ってChrome SyncによるAndroidデバイスとの同期では、クリップボードを同期できるようになった。Web Bluetoothスキャンのサポートも加わった。

 開発関連では、CSS関連などが強化されている。また、TLS 1.0/1.1が非推奨になった。

 バグも多数修正した。セキュリティ関連のバグ修正では、報酬プログラムに基づき金額が公開されているだけでも総額8万ドルが支払われている。

 Chrome 79はLinux、macOS、Windows、およびAndroidに対応、今後数週間かけてロールアウトする。

Google Chrome
https://www.google.co.jp/chrome/